厚生労働省は16日、全国の100歳以上の高齢者が「敬老の日」を控えた15日時点で9万526人に上り、初めて9万人を超えたと発表した。住民基本台帳に基づく集計で、昨年より4016人多く、52年連続で過去最多を更新。女性が8万161人と88・6%を占めた。
100歳以上の高齢者は、統計を取り始めた1963年は153人だったが、81年に1000人、98年に1万人を突破し、2012年には5万人を超えた。厚労省の担当者は「医療や介護の充実で100歳以上の高齢者は増えているが、伸び率は落ち着いてきている」と分析している。
人口10万人当たりで100歳以上の割合は72・13人。都道府県別では島根が142・41人で10年連続首位となり、高知(136・84人)、鳥取(132・60人)の順に多かった。最少は埼玉(43・62人)で33年連続、愛知(44・78人)、千葉(50・98人)が続いた。
国内最高齢は女性が115歳の巽フサさん(大阪府柏原市)で、男性は111歳の中村茂さん(広島県神石高原町)。
今年度100歳を迎える人は4万5141人で、対象者には祝い状と記念品の銀杯が贈られる。