道と札幌市などは29日、新型コロナウイルスの感染者を新たに6594人確認し、4人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数は3日連続で過去最多を更新し、初めて6000人を超えた。前週の同じ曜日(4464人)の1・47倍で、28日連続で上回った。このうち3552人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ44万5271人となり、44万人を超えた。
死亡したのは、道発表の居住地非公表の1人(80代男性)、札幌市の2人(70代女性と80代男性)、函館市の1人(年代・性別非公表)。道内の死者は累計で2134人となった。
道は過去最多の2452人の感染を確認。内訳は胆振管内も最多の349人のほか、石狩管内462人、十勝管内322人、オホーツク管内268人、空知管内240人、釧路管内201人、渡島管内125人、上川管内119人、後志管内110人、宗谷管内62人、道外56人、根室管内49人、日高管内44人、留萌管内23人、桧山管内22人。
▽空知管内の医療機関(患者5人感染)▽同管内の別の医療機関(職員ら6人感染)▽同管内の高齢者施設(入所者ら22人感染)▽後志管内余市町の医療機関(患者ら9人感染)―で、新たなクラスター(感染者集団)が発生した。
札幌市は過去最多の3359人の感染を確認。▽有料老人ホーム(職員ら5人感染)▽別の有料老人ホーム(入居者7人感染)▽さらに別の有料老人ホーム(入居者ら12人感染)▽医療機関(患者ら9人感染)▽サービス付き高齢者向け住宅(入居者ら9人感染)▽障がい福祉サービス事業所(利用者ら19人感染)―で、クラスターとなった。
旭川市は343人の感染を確認。介護付き有料老人ホーム(利用者ら5人感染)でクラスターが発生した。
函館市は282人の感染を確認。介護保険事業所(9人感染)でクラスターとなった。
小樽市は158人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは40万3358人。29日現在の患者数は前日から4233人増えて3万9779人と4万人に迫り、重症は3人。28日時点の入院患者の病床利用数は前日から25床増の539床となり、病床使用率は24・2%に上昇した。一方、自宅療養者も前日から2777人増えて3万1290人となり、3万人を超えた。