道と札幌市などは27日、新型コロナウイルスの感染者を新たに5522人確認し、5人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数は初めて5000人を超え、23日の4636人を上回り、過去最多を更新。前週の同じ曜日（2060人）の2・68倍で、26日連続で上回った。このうち3217人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ43万3001人となり、43万人を超えた。

　直近1週間（21～27日）の全道の新規感染者数は計2万9288人となり、前週（14～20日、計1万1968人）の2・44倍。「第7波」の勢いが増し、感染が急拡大している。

　死亡したのは、道発表の居住地非公表の3人（70代男性、80代女性、90代女性）と札幌市の2人（共に70代男性）。道内の死者は累計で2128人となった。

　道は過去最多の2438人の感染を確認。内訳は胆振管内235人のほか、石狩管内408人、十勝管内355人、オホーツク管内342人、空知管内250人、釧路管内219人、上川管内146人、渡島管内133人、後志管内95人、宗谷管内74人、道外48人、根室管内41人、留萌管内33人、日高管内32人、桧山管内27人。

　▽桧山管内の社会福祉施設（利用者5人感染）▽空知管内の障害者支援施設（入所者ら13人感染）▽オホーツク管内の医療機関（患者ら5人感染）▽釧路管内の高齢者施設（職員ら6人感染）―で、新たなクラスター（感染者集団）が発生した。

　札幌市は2358人の感染を確認。▽障害福祉サービス事業所（利用者ら12人感染）▽有料老人ホーム（入居者12人感染）▽特別養護老人ホーム（職員ら5人感染）▽別の特別養護老人ホーム（入居者5人感染）▽医療機関（患者ら7人感染）―で、クラスターとなった。

　函館市は過去最多の338人の感染を確認。市立函館病院（8人感染）でクラスターが発生した。

　旭川市は314人の感染を確認。認知症対応型共同生活介護施設（職員ら6人感染）と医療機関（患者ら11人感染）、地域密着型特別養護老人ホーム（職員ら8人感染）でクラスターとなった。小樽市は74人の感染を確認した。

　道内で治療を終えて回復したのは39万8650人。27日現在の患者数は前日から3570人増の3万2223人となり、3万人を超えた。重症は前日から1人減って3人。26日時点の入院患者の病床利用数は前日から44床増の475床となり、病床使用率は21・3％に上昇した。一方、自宅療養者も前日から1491人増の2万5132人となり、初めて2万5000人を超えた。