苫小牧市光洋町の住宅街の一角にあり、隠れ家的な雰囲気が漂うカフェ。店主の高橋良子さん(69)が映画「かもめ食堂」に魅了され、両親の実家を改装し、2019年5月に始めた。「心を温める料理を届けていく」。厨房(ちゅうぼう)の冷蔵庫にそんな思いを手書きしたメモを張り、高橋さんが基本、1人で切り盛りしている。
目玉は、「今日のごはんプレート」(税込み880円)。30日から1週間はオニオンソースのハンバーグをメインに多彩な小鉢料理が付く。食べた瞬間に甘みが広がるハンバーグは当日朝に豚のひき肉で手作り。掛けるソースもたくさんのタマネギを弱火でじっくり炒め、「食材のうま味を引き出し、自分が『おいしい』と思う料理を出したい」と高橋さん。調味料も気に掛け、米油、てんさい糖や藻塩など無添加な物を積極的に使う。だししょうゆやあんこなど自ら作る場合も。ポテトサラダや菓子など一品、一品にほのかな意外性を演出した味付けが、一度食べたら忘れ難くなる。
6月3日だけ白老町の人気パン店の即売会を開くため、同プレートはキーマカレーに限定。食材高騰で、6月中旬以降に各30~50円の値上げを予定している。
苫小牧市光洋町1の5の32。営業時間は午前10時~午後5時。土曜日定休。電話0144(75)5548。