苫小牧市は23日の定例市長記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を6月に始めると正式に発表した。医療機関による個別接種のみで、現在48施設が受け入れを予定。期間によってファイザー製とモデルナ製を使い分ける。接種券は3回目接種と同様、対象者が接種時期を迎える前月に送る考えで、初回分は30日に発送を始める。
4回目接種は、政府が対象者を従来の全員接種から(1)60歳以上(2)基礎疾患がある18歳以上―などと限定した上、接種間隔を3回目接種後少なくとも5カ月経過という方針を示している。市は3回目接種を終えた市民のうち、(1)は約5万2400人(2)は約5000人と想定。市は接種券を3回目接種後、4カ月目の月末に随時送り、最短の5カ月経過で打てるようにする。
一般市民は3回目接種が1月下旬に始まったため、4回目接種のスタートは6月下旬。医療従事者は昨年12月に3回目接種を始めており、(1)か(2)の条件で対象者になれば、システム上6月1日から接種できる。使うワクチンは、6月1~17日はモデルナ、18~30日はファイザーとする。7月以降も期間によってワクチンを使い分ける。
また、新たに60歳を迎えた市民には接種券が自動的に届くが、かかりつけ医が重症化リスクが高いと判断するなど、新たに基礎疾患が加わった市民は自身で申請する必要がある。23日からインターネットの電子申請のみで受け付ける。ネット環境がない人は市コールセンター=電話0144(82)9660=に相談すればよい。