道と札幌市などは12日、新型コロナウイルスの感染者を新たに3176人確認し、1人が死亡したと発表した。胆振管内の感染者数は290人に上り、過去最多を更新した。道内の日別の新規感染者数としては2日連続で3000人を超え、前週の同じ曜日を5日連続で上回った。

　新規感染者のうち1774人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ32万1147人となり、32万人を超えた。死亡を確認したのは、旭川市の1人（80代男性）。道内の死者は累計で2013人となった。

　道は1461人の感染を確認。内訳は胆振管内290人のほか、石狩管内344人、十勝管内212人、釧路管内159人、オホーツク管内96人、空知管内94人、上川管内68人、渡島管内65人、後志管内40人、日高管内35人、根室管内25人、宗谷管内15人、桧山管内10人、道外5人、留萌管内3人。胆振では過去最多となった2月12日の260人を上回った。

　新たなクラスター（感染者集団）は桧山管内の高齢者施設と北見市の医療機関で発生した。

　札幌市は1280人の感染を確認。障害福祉サービス事業所でクラスターとなった。旭川市は206人の感染を確認。障害者共同生活援助施設でクラスターが発生した。函館市は172人、小樽市は57人の感染を確認した。

　道内で治療を終えて回復したのは29万4624人。12日現在の患者数は2万4510人となり、重症は前日から1人増えて5人。11日時点の入院患者の病床利用数は前日から19床増の420床となり、病床使用率は19・6％に上昇した。