NY株急反落、939㌦安

  • ニュース, 国内・海外
  • 2022年4月30日

  【ニューヨーク時事】週末29日のニューヨーク株式相場は、赤字決算を発表したインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムの売りがハイテク株全体に波及し、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比939・18ドル安の3万2977・21ドルで終了。下げ幅は一時1000ドルを超えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は536・89㌽安の1万2334・64で終わり、年初来安値を更新した。

   アマゾンは日夕に発表した2022年1~3月期決算で、保有する電気自動車(EV)メーカー株の評価損を計上し、7年ぶりの赤字に転落した。株価は14%超安と急落。アップル、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)など、他のハイテク株にも売りが広がった。債券市場では金利が上昇しており、成長期待から買われてきたハイテク株は相対的に割高感が強まっていた。

   米商務省が29日に発表した3月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比6・6%上昇と、約40年ぶりの高水準となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、高インフレの抑制のため、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0・5%の大幅利上げに踏み切り、利上げペースを速めるとの見方が強まっている。

   ウクライナ危機の長期化などで先行き不安が高まる中、急激な利上げによる景気後退懸念が広がっており、個人消費や景気動向の影響を受けやすい銘柄なども大きく下落した。

紙面ビューアー

過去30日間の紙面が閲覧可能です。

アクセスランキング

一覧を見る

お知らせ

受付

リンク