苫小牧市は5~11歳の小児を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種の概要を固めた。3月中旬にも基礎疾患のある小児に先行接種した上、4月2日から小児科を中心に9医療機関の個別接種で展開する。
小児接種で国は道に対し、4月までに対象者の約8割分の米ファイザー製ワクチンを配分する方針を示している。2月下旬から道が各自治体に随時送っており、苫小牧は7日に3800回分(1900人分)が届いた。
ただ、市内で対象になる小児約1万人に年齢区分などを設けず一斉に実施するため、本格的な開始は4月2日に設定した。重症化リスクの高い基礎疾患がある児童には3月中の先行接種を検討しており、対象は100人未満を見込んでいる。
接種券は3月下旬にも送る予定だが、小児接種をめぐってはさまざまな意見があり、努力義務も適用されていない。市は厚生労働省のリーフレットを同封し、丁寧な説明に努める考えだ。