食料支援の 動き広がる 新型コロナ 買い物に出られない世帯へ 若年層への 感染が急拡大

  • ニュース, 主要, 新型コロナ
  • 2022年2月16日
学校が臨時休業となり、自宅待機する子どもに食料を配る辻川さん

 新型コロナウイルスに感染したり、濃厚接触者に認定されたりして自宅待機を余儀なくされる人が苫小牧市内でも急増する中、買い物に出られず困っている市民に食料を提供する動きが広がっている。子育て世帯を守ろうと子ども食堂や地域食堂の有志が戸別宅配に乗り出したが、行政にもコロナ禍の長期化を踏まえた、きめ細かな支援が求められている。

 市内では今年に入り、若年層を中心にオミクロン株の感染が急拡大し、幼稚園や保育施設はこれまでに23園、小学校は全23校中15校、中学校も啓北中山なみ分校を含む16校中8校が臨時休業。閉鎖と再開を繰り返すケースも少なくない。

 双葉町で子ども食堂を開いている「NPO法人木と風の香り」は、校区内の小学校が学年閉鎖になった7日から、同食堂の玄関口でレトルトの白米とインスタントみそ汁、菓子の詰め合わせを配ってきた。これまでも学級閉鎖などに合わせて実施してきた活動といい、今回は市社会福祉協議会の協力を得て濃厚接触者や体調不良者、自宅療養者などへの戸別宅配にも着手。13日までの7日間で約450人分を配布した。親子で感染したという家庭から「家に食べ物が無くなった」「保健所が配布する食品が届くまであと数日かかるので、助けてほしい」といった声も寄せられたという。

 同法人の辻川恵美代表は「離婚したひとり親家庭で、母親の体調が悪くなっても配偶者と助け合えず近くに親族がいないなどの理由から食べ物の確保に困っている人があちこちにいる」と危機感を強める。

 大成町の地域食堂「アプリコットもぎもぎ~」(茂木靖代店主)は11、12の両日、自宅待機者向けの食品提供イベントを開催。家族の大半が感染するケースが増えていることを知った茂木さんが急きょ企画し、パンや即席麺、果物などを約30人に配った。

 同町在住で、2歳から10歳までの5人の母親(31)は「子どもが次々と発熱したため買い物に行けず、困っていたが(元気な)上の子が食料をもらってきてくれたので本当に助かった」とほっとした様子を見せた。

 家庭や企業などで余っている食品を集め、必要としている人たちに届ける「フードバンクとまこまい」も自宅待機者などからの相談を受け、可能な限り、戸別宅配に対応している。

 全国的には、市町村や社会福祉協議会が食料支援を行っているケースも少なくない。

 石川県野々市市は今月、同市社協が自宅待機者や自宅療養者に食料を届ける事業に着手した。スタートから10日ほどで想定を大幅に上回る約350人分を配布。担当者は「コロナ禍が生活に及ぼす影響は想像以上」と語る。

 神奈川県秦野市も自宅療養者をはじめ家族全員が濃厚接触者となった世帯に、最大7日分の食料を提供している。同市の担当者は「食料は各家庭で備蓄したり、ネットスーパーを利用登録したりして備えるのが大前提」としながら「経済的な理由で難しい人もいる」と指摘。「(食料提供には)濃厚接触者らが無理して買い物に行き、市中感染のリスクが高まるのを少しでも防ぐ狙いもある」と話す。

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー