「五輪が終わったな」。チーム最年長39歳のFW久保はかみしめるように話した。「アイスホッケー人生最後の五輪」と宣言して挑んだ大舞台だった。
フィンランド戦は攻撃の糸口がつかめない苦しい展開が続いた。「チームに貢献できなかった。ゲームメークができず、物足りなさはある」と振り返った。
3度目の五輪挑戦。1勝もできなかったソチ大会から「勝ちたい、上位に行きたいという気持ちを持ち続けてきた」ことが実を結んだ。「(チームにとっても自分にとっても)五輪に続けて出場できたことはホッケー界にとっていいこと」とうなずきながら語った。
過去2大会では果たせなかった決勝トーナメント進出という五輪での最高成績を日本に持ち帰る。悲願のメダル獲得は後進に託すことになった。「日本は力を付けてきている。次こそはメダルを取れるチームになってほしい」と思いを語った。