【北京・石井翔太】北京冬季五輪のアイスホッケー女子は4日、予選1次リーグ2試合が行われた。日本は5日のデンマーク戦に備えて軽く調整。グループBは中国がデンマークに3―1で勝利。グループAはロシアがスイスを5―2でかわした。
スマイルジャパンは4日、北京市内のリンクで氷上練習を行った。5日からの連戦に向けて、軽めのメニューをこなした。
この日の練習は選手の自由参加。代表メンバーのうち、11人がシュートを中心に1時間程度調整した。笑い声も聞こえるなど、終始和やかな雰囲気だった。
練習後に取材に応じたFW三浦芽依(トヨタシグナス)は5日のデンマーク戦に向けて闘志を燃やしている。スウェーデン戦は初の大舞台だったこともあり緊張は最高潮に。試合後、飯塚祐司監督に「いつものプレーができていない」と指摘されるほど、プレーに硬さがあったという。三浦は「次の試合ではゴールに向かう貪欲なプレーをしたい」と気を引き締めていた。
日本は5日にデンマーク、6日に中国と2連戦。いずれかで勝利すると準々決勝進出が決定、連勝すると予選リーグ1位通過も視野に入ってくる。
世界ランキングで格下のデンマーク(11位)は日本(6位)が優勢だ。スコアチャンスを生かして得点できれば日本の守備力で圧倒する試合展開も期待できる。しかし、昨年の世界選手権では1―0の辛勝だったこともあり、序盤から積極的なシュートでゴールを狙い、主導権を握りたいところだ。
中国はチームの戦力に関する情報が少ないため、試合の行方を予想することが難しい。予選リーグ初戦でチェコに1―3で敗れはしたものの、ランキング(チェコ7位、中国20位)の差を考えると善戦したとも捉えられる。4日のデンマークにも3―1で勝利していて勢いもある。
中国籍を取得した国外選手がどれだけ入っているのかは判然としないが、五輪に向けてスペシャルチームを組んできたことは間違いなさそうだ。日本も警戒が必要な一戦となる。飯塚監督は「初戦で勝てたことで過信せずに連勝できれば」と意気込みを語った。
▽予選リーググループB
中 国(勝点3)3―1デンマーク(勝点0)
▽同A
ロ シ ア(勝点3)5―2ス イ ス(勝点0)