(2)「想像と創造」で挑戦 創業30周年 地域に恩返し トヨタ自動車北海道 北條 康夫社長(65)

  • 企業トップに聞く2022, 特集
  • 2022年1月7日

 ―昨年を振り返って。

 「新型コロナウイルスに明け暮れた一年だったが、昨年2月にダイレクトシフトCVT(無段階変速機)の能力増強ラインを立ち上げた。(ユニット完成前の)構成部品の海外供給を始め、前半は比較的良かった。後半はコロナの感染拡大の影響で、東南アジアの半導体不足などにより車両工場が停止し、減産した」

 「ただ、最終的な生産台数は、トランスファー、CVT、トランスアクスルの合計で200万台弱になる見込みで、それに部品供給が追加された感じ。2021年度の売上高はまだ3カ月あるのではっきり言えないが、(過去最高の2037億円を記録した)前年度並みになりそう」

 ―減産の影響は。

 「今は回復してきたが、一部厳しいラインもあり、フル生産ではない。世界中でコロナはまだまだ厳しく、状況によって今後どうなるか分からない。今月には元に戻ると期待している。今年は大きなプロジェクトを予定していないので、何とか同じぐらいの生産台数を確保したい」

 ―新年の展望は。

 「新しい取り組みを通して、想像と創造で前向きに挑戦し、力を発揮できる人材を育て、次に備える年にしたい。昨年4月に35人の新組織『アドバンスドBCD企画推進室』をつくった。Bはビジネスクリエーション、Cはカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ、CN)、Dはデジタル技術の仕事変革。ビジネス創造はすぐには難しいが、道内の企業・団体とコミュニケーションを取ることで、ものづくり企業としての経験が地域の役に立ち、われわれの刺激にもなる。トヨタとして北海道にある工場をアドバンテージにするため、地域と共に発展する取り組みをしたい」

 ―自動車産業を取り巻く環境と課題、CNの考え方は。

 「脱炭素社会の進展は間違いないが、(同社は)まだまだガソリン車用ユニットが主力。このままだとじり貧で、電動化に対応したユニットを獲得していかなければ。(同社の)電動化率はまだ15%ぐらい。非常に厳しいが、地道に努力していく。(トヨタグループが掲げる)35年CN達成に向けたシナリオを作っているところだが、さらにリードしたいと思っている」

 ―9月に創業30周年の節目を迎える。

 「(25周年事業で)評判が良かった絵画展を、趣向を変えて開きたい。地域の皆さまに支えられ、仕事をさせていただいた感謝の思いがあるので、恩返しというか、喜ばれる企画にしたい。もっと地域と連携し、新たな価値を出し、地域に信頼される会社になる」

 メモ 道内最大手の自動車部品製造業。設立は1991年2月だが、92年10月の生産開始にちなんで周年行事を展開。創立記念日は93年に竣工(しゅんこう)式を行った9月6日。

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