第８９回全日本アイスホッケー選手権大会Ａ第２日は１７日、長野・ビッグハットで２回戦が行われた。レッドイーグルス北海道は５―３で横浜グリッツに競り勝ち、準決勝進出。ダイナックスは２―５で東北フリーブレイズに敗れた。

　 　▽２回戦

　 レッドイーグルス北海道５―３横浜グリッツ

　 　▽得点者【レ】彦坂（高木、ハリデー）中島（佐々木）高木（入倉、久慈）高橋（入倉、三田村）高木（中島、橋本）【横】川村（秋本）土屋、秋本（矢野）▽ＧＫ【レ】成澤【横】小野▽シュート数【レ】４４【横】１９▽反則【レ】４分【横】６分▽パワープレー得点【レ】０【横】１▽キルプレー得点【レ】０【横】０▽観客数８１２

　 東北フリーブレイズ５―２ダイナックス

　 　▽得点者【東】猪狩（佐々木祐、田中遼）生江（大宮、人里）山本（大宮、田中健）佐藤（篠原、田中遼）生江（人里、佐藤）【ダ】今村（府中）今村（府中、澤出）▽ＧＫ【東】古川【ダ】高橋

　 栃木日光アイスバックス５―３東　洋　大

　 　▽得点者【日】大椋（相馬、石川）鈴木健（古橋、相馬）鈴木健（古橋、鈴木雄）荒井、鈴木健（佐藤、伊藤）【東】武部（中島）中島（福田、石田）武部（久米、木村）▽ＧＫ【日】ベンガート【東】佐藤

　 ひがし北海道クレインズ５―１日本製鉄室蘭

　 　▽得点者【ひ】蓑島（上野、寺尾）池田（ゾルマニス）ゾルマニス（大津晃）ゾルマニス、ゾルマニス（大津晃）【日】村上（阿部魁、小泉）▽ＧＫ【ひ】オージンシュ、脇本【日】山口

　― イーグルス、一時劣勢も粘り勝ち

　 　入りの難しい初戦を何とか勝ち上がったレッドイーグルス。菅原監督は「ジャパンカップと同様、劣勢になっても我慢強くプレーして勝ちを拾ってくれた」と頑張りを評価した。

　 　試合後、疲労困憊（こんぱい）した選手へのインタビューを一切断るほどの激闘だった。横浜は１回戦（１６日）でＢ級の強豪釧路厚生社に８得点快勝と勢いがあった。

　 　第２ピリオド序盤に連続失点し一時逆転を許した。嫌なムードになりかけたが、「選手たちは焦らずベンチで声を掛け合えていた」と指揮官。ＦＷ高木の２ゴールなどで再び勝ち越し、事なきを得た。

　 　準決勝の相手は前回大会初戦で苦杯をなめた東北。「点の取り合いだけはしたくない。失点をなるべく減らしていきたい」と語った。

　―ダイナックス、敗戦も手応えつかむ

　 　２０１８年大会（東京都）以来の再戦はまたしても及ばなかったが、ダイナックスは大きな手応えをつかんだ一戦だった。ＤＦの大場主将（２６）は「自分たちがやりたいことはできた。今後につながる」と前を向いた。

　 　アジアリーグ勢など力のあるチームとの対戦を見据えて、１１月ごろから守備に人数をかけるシステムの構築に取り組んできた。それが「うまくはまった」と主将。第２ピリオド以降に７失点した前回とは違い、第２、３ピリオドで１失点ずつと体力が消耗する中で粘ることができた。

　 　来年にはＢ級の北海道選手権（室蘭市）、全日本選手権（帯広市）など”本職”のカテゴリで重要な戦いが目白押し。大場主将は「全日本Ａでできたプレーのクオリティーをもっと上げていけば、優勝できる」と力強く語った。