ジャパンカップは11、12両日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で後期リーグ2試合が行われた。前期リーグ首位のレッドイーグルス北海道はひがし北海道クレインズに2連勝した。
後期リーグは4日に開幕。国内5チームが出場し、ホーム&アウェー方式の4回総当たり戦が行われる。
12日
▽2回戦(白鳥王子アイスアリーナ)
レッドイーグルス北海道5―3ひがし北海道クレインズ
▽得点者【レ】高橋(中島、大澤)中島(橋本)ハリデー(越後、相木)佐々木(中屋敷、久慈)高木【ひ】上野(寺尾、山崎)上野(寺尾、松金)大津夕(ゾルマニス、寺尾)▽GK【レ】成澤【ひ】脇本▽シュート数【レ】35【ひ】27▽反則【レ】10分【ひ】10分▽パワープレー得点【レ】1【ひ】0▽キルプレー得点【レ】0【ひ】0▽観客数903
レッドイーグルスが逆転勝利。1点を追う第3ピリオドにDFハリデーが同点弾、DF佐々木のゴールで逆転した。終了間際は6人攻撃の隙に加点した。
▽同(日光霜降アイスアリーナ)
栃木日光アイスバックス6―1横浜グリッツ
11日
▽1回戦(白鳥王子アイスアリーナ)
レッドイーグルス北海道4―1ひがし北海道クレインズ
▽得点者【レ】百目木(彦坂、大澤)高橋(山下、橋本)中屋敷(久慈)中屋敷【ひ】大津晃(池田、松金)▽GK【レ】成澤【ひ】脇本▽シュート数【レ】31【ひ】31▽反則【レ】8分【ひ】4分▽パワープレー得点【レ】0【ひ】0▽キルプレー得点【レ】0【ひ】0▽観客数862
先制されたイーグルスは第1ピリオド、FW百目木とFW高橋のゴールで逆転。2ピリ、3ピリはそれぞれ11本のシュートを打たれながらも追加点を許さなかった。
▽同(日光霜降アイスアリーナ)
栃木日光アイスバックス6―1横浜グリッツ
―全日本選手権へ勢い
レッドイーグルスは2試合とも逆転勝ち。12日の2回戦は2点差を追う苦しい展開だったが、第2ピリオド以降の猛攻でクレインズをかわした。
2ピリ序盤の数的優位のパワープレー、FW高橋のゴールで反撃の口火を切った。1ピリは2回のパワープレーを生かせなかっただけに、重苦しい雰囲気を吹き飛ばす一撃だった。「欲しいところで決めることができた」と高橋。菅原監督も「高橋が決めるとチームが乗る」と目を細めた。
16日には全日本選手権が開幕する。レッドイーグルスは2回戦からの登場で、アジアリーグ所属チームとの3連戦が予想される。菅原監督は「タフな週末になる。けが人も戻ってきてチームは充実しているので、大きなタイトルの一つを何とか勝ち取りたい」と引き締めていた。
―クレインズ惜敗も「接戦に手応え」
惜敗で2回戦を終えた12日、クレインズのベテランFW上野は「結果は負け。もったいなかった」と悔しさを表した。1ピリ終盤、電光石火の速攻でイーグルスゴールを襲い、先制に続き2点目を奪って先行する展開に持ち込んだ。チームに活力を与えた両得点では「(寺尾)裕道にナイスアシストをもらった」。長野市で今週末に臨むトーナメントの短期決戦、全日本選手権に向けて「地元(出身地)だし、前回優勝チームとして連覇を目指したい」と切り替えた。
元王子FWだった齊藤毅コーチも今季の対イーグルス戦を振り返って「1カ月前からきのう、そしてきょうと内容は上向き」と語り、「接戦に持ち込める手応えはつかめた」と言う。「小さなミスから失点したところを修正して立て直します」と意気込んだ。