リーグ首位で前期終える―IH・アジアリーグ レッドイーグルス

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2021年11月29日
4回戦〔レッドイーグルス―横浜〕第3ピリオド6分すぎ、5点目のゴールを決めたFW中屋敷(左)とアシストの久慈=28日、白鳥王子アイスアリーナ

  ジャパンカップは27、28両日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=などで前期リーグ最終4試合が行われた。すでに前期1位とプレーオフ進出を決めていたレッドイーグルス北海道は横浜グリッツに連勝、15勝1敗の勝率9割3分8厘で日程を終えた。栃木日光アイスバックスはひがし北海道クレインズに1勝1敗とし、7勝5敗の勝率5割8分3厘で2位が確定した。

   前期リーグは9月11日に開幕。アジアリーグ国内加盟の5チームがホーム&アウェー方式の4回総当たり戦を繰り広げた。レッドイーグルス北海道は、今月上旬で前期1位と来年3月のプレーオフ進出を決めていた。前期と同様の開催形式となる後期リーグは12月4日から始まる。

 28日

   ▽4回戦(白鳥王子アイスアリーナ)

  レッドイーグルス北海道6―1横浜グリッツ

   ▽得点者【レ】久慈(中島、中屋敷)高木(越後、柴田)久慈(中島、橋本)高橋(今、山下)中屋敷(中島、久慈)高橋(中屋敷、橋本)【横】秋本(川村、矢野)▽GK【レ】小野田、磯部【横】小野▽シュート数【レ】55【横】18▽反則【レ】9分【横】10分▽パワープレー得点【レ】1【横】1▽キルプレー得点【レ】0【横】0▽観客数813

   1点リードで迎えた第2ピリオドにFW高木、久慈、高橋が立て続けに得点。先発したGK小野田は粘る横浜を第3ピリオド終盤まで最少失点に抑えた。

   ▽同(ひがし北海道クレインズアイスアリーナ)

  栃木日光アイスバックス3―2ひがし北海道クレインズ

 27日

   ▽3回戦(白鳥王子アイスアリーナ)

  レッドイーグルス北海道4―2横浜グリッツ

   ▽得点者【レ】久慈(中島、橋本)彦坂(入倉、山下)高木(大澤、佐々木)中島(山下、大澤)【横】岩本(秋本)秋本(岩本)▽GK【レ】小野田【横】黒岩▽シュート数【レ】44【横】20▽反則【レ】8分【横】10分▽パワープレー得点【レ】1【横】0▽キルプレー得点【レ】1【横】0▽観客数768

   レッドイーグルスが辛くも勝利した。第3ピリオド11分すぎ、数的不利なキルプレーでFW高木が得点。19分すぎにはFW中島が相手6人攻撃の隙を突いてゴールを決めた。

   ▽同(ひがし北海道クレインズアイスアリーナ)

  ひがし北海道クレインズ2―1栃木日光アイスバックス

 ―アジアリーグ・ジャパンカップ 前期成績

                 勝率   勝敗

  (1)レッドイーグルス北海道 .938 15勝1敗

  (2)栃木日光アイスバックス .583 7勝5敗

  (3)ひがし北海道クレインズ .500 7勝7敗

  (4)東北フリーブレイズ   .357 5勝9敗

  (5)横浜グリッツ      .125 2勝14敗

  ※新型コロナウイルスの影響で4試合中止

 ―攻守に圧倒

   レッドイーグルスが28日の前期最終戦を快勝で終えた。FW久慈、高橋がそれぞれ2得点。3戦連続で先発したGK小野田の好守も光り、横浜に反撃の糸口を与えなかった。

   目を見張ったのは第2ピリオド。厳しいフォアチェックで横浜に一切の攻めだしを許さず、6分近くも相手ゾーン内でパックキープし、連続得点につなげた。菅原監督は「DFを含めた5人がうまく連動できていた」と評価した。

  16試合でわずか1敗と圧倒的な強さで前期を終えた。試合後には橋本主将が、アジアリーグ木坂隆一チェアマンから1位のトロフィーを受け取った。5戦3勝形式となる来年3月のプレーオフで、3戦分のホーム開催権利も獲得。「とても重要だった。開幕前に新型コロナウイルスの影響で思うような練習ができなかったが、よく乗り越えてくれた」と指揮官。

   一方で「満足と感じる内容の試合は少なかった」。数的有利なパワープレー、数的不利なキルプレーの成功・阻止率が昨季より下回ったことなどを挙げ、「もっと精度を上げていかないと」と指摘する。12月は11、12両日に後期リーグ初戦のひがし北海道クレインズ戦、17日からは全日本選手権(長野県)出場も控える。「まずは後期開幕戦で勝つことだけを考えている」と気を引き締めた。

 ―横浜、立て直し誓う

   連戦を終えた28日、日光から横浜に移籍して1年目のFW岩本は「きょう(4回戦)は点差が離れてしまって。修正しなければならないことは直していきたい」と振り返った。

   苫小牧出身。2点差の惜敗だった27日の3回戦では先制点に続き、同点後になおも先行を奪ったDF秋本の2点目をアシストして試合終盤まで競り合う展開に持ち込んだ。引き気味に守備的陣形を敷き、好機にはカウンターを狙うチーム戦術の軸となり、絶妙の位置取りが光った。「首位チームといい試合ができたことは収穫。でも勝たないと意味はないので」ときっぱり。「チームが思い描くホッケーを追い求めたい」と燃えていた。

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