感染防止基本方針見直し IH大会クラスター検証踏まえ 苫小牧市

  • ニュース, 主要, 新型コロナ
  • 2021年11月23日

 苫小牧市は22日、8月の全国高校選抜アイスホッケー大会で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)の検証結果を踏まえ、感染症拡大防止に関する基本方針の見直しを明らかにした。開催可否を判断するための連絡体制確立のほか、事前のPCR検査や出場チームごとの監視員の配置も盛り込む。30日開会の市議会定例会で岩倉博文市長が行政報告する。

 市長は22日の定例記者会見で「改めておわびを申し上げる。二度と大会などでクラスターが発生しないようしっかり取り組む」と強調した。

 基本方針の見直しは来年度の大会開催に向け、できるだけ早期に確定し、市ホームページで公表するとした。見直しの主なポイントとして、同大会では感染判明時の中止の基準がなかったことから、実行委員会が随時判断できる体制を整え、保健所や医療機関との連絡体制も構築することを挙げた。事前のPCR検査または抗原定量検査の実施も盛り込み、総合政策部の木村淳部長は「費用面のこともあるが前向きに検討する」としている。

 宿泊先や会場内での行動で指摘された感染リスクについては、各チームに感染防止対策担当者の設置を求め、監視員も配置する方針を打ち出したが、違反が判明した場合でも「厳しいペナルティーは望ましくない」(木村部長)と慎重な姿勢を見せた。

 市内全4カ所のリンク施設の今後の換気対策も示した。白鳥王子アイスアリーナの検証では、リンク上に冷気がたまりやすく、ベンチの透明パネルを取り外し、扇風機で空気をかき回すことによって「感染しやすい環境を改善できる」との結論が出された。このため4施設合計で大型扇風機43台、送風機21台、送風機ダクト42本、空気清浄機59台を導入する計画で、定例会に提出する2021年度一般会計補正予算案にスポーツ施設整備費549万円を計上した。

 ●感染症拡大防止に関する基本方針の主な見直しポイント  

 (1)大会開催可否判断

 実行委員会としての連絡体制を確立し、随時判断を行う体制づくり。保健所や医療機関等との連絡体制を構築し、調整、協議できる体制づくり。

 (2)感染対策

 PCR検査または抗原定量検査実施およびワクチン接種の推奨。各地域の感染状況やウイルスの感染力に関する情報収集。

 (3)健康観察の徹底

 各チームに感染防止対策担当者の設置。関係者すべての名簿提出や連絡先等の情報集約。練習試合や外部との接触の制限。体調不良者や疑い症例発生時の実行委への迅速な報告の徹底。

 (4)大会会場内の行動監視

 チームごとの監視員の配置。

 (5)宿泊施設

 選手同士等の接触を避けるための宿泊施設の調整。食事会場や大浴場の使用時間を指定する。

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー