第35回道新杯争奪全道女子アイスホッケー大会(Aプール)は21日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で決勝が行われた。道路建設ペリグリンが延長戦の末、トヨタシグナスに3―2で勝利し、優勝した。
大会は19日に開幕。道内の8チームが出場、トーナメント戦を繰り広げた。
▽決勝
道路建設ペリグリン3―2トヨタシグナス
▽得点者【道】富田(日向)輪島、鎌田【ト】伊藤優(石田)桜井芽(伊藤優、佐々木愛)▽GK【道】中野【ト】佐々木玲
▽3位決定戦
Daishin7―2釧路ベアーズ
▽準決勝
道路建設ペリグリン3―2Daishin
▽得点者【道】黒須(日向、早川)石山(ラック、富田)鎌田(ラック、富田)【D】幡手(中條、寺島)多田▽GK【道】中野【D】川口
トヨタシグナス4―1釧路ベアーズ
▽得点者【ト】佐々木愛(桜井乃、石田)清川(桜井乃、桜井芽)佐々木愛(伊藤優、石田)佐々木愛(桜井乃、伊藤優)【釧】佐藤(佐野、青木)▽GK【ト】佐々木玲【釧】山崎
▽1回戦
道路建設ペリグリン12―1高須クリニック御影グレッズ
▽得点者【道】富田、黒須、鎌田(輪島、ラック)黒須(早川、日向)鎌田(輪島、水橋)石山(黒須、早川)輪島(水橋、北村)早川(石山、黒須)黒須(早川、石山)黒須(日向)輪島(鎌田、北村)佐藤【高】梅森▽GK【道】中野、面田【高】関口
トヨタシグナス6―1帯広クレインズレディース
▽得点者【ト】内村、瀧本(佐藤、藤本)山本、瀧本(佐々木愛)松本(瀧本、山本)伊藤優(佐々木愛、桜井乃)【帯】杉江(下山)▽GK【ト】佐々木玲、酒井【帯】竹中、近藤
Daishin3―0札幌インフィニティーズ
釧路ベアーズ4―2VORTEX札幌
―道路建設、伝統チームの底力
道路建設が日本代表メンバーを欠く中で、伝統チームの底力を見せた。
第1ピリオドはDF富田のゴールで先制したが、2ピリからはトヨタの猛攻に苦しんだ。3ピリはシュート15本を打たれるなど押し込まれた。
3ピリ終了まで何とかしのぎ、延長戦に突入。3分でFW鎌田主将がトヨタの反則によるペナルティーショットを決めて接戦を制した。得意とするGKの股下へのシュートを冷静に決めた鎌田は「ここで決めないと勝てないと思った」と振り返った。
代表候補として欧州遠征に参加し、帰国後の隔離期間を過ごす道路建設の主力メンバー不在の中、2セット回しの激闘だった。寺尾監督は「2ピリで足が止まるほど厳しい試合だったけど、よく勝ってくれた」と選手をたたえた。鎌田主将は「代表選手がいなくてもペグはペグという気持ちで戦った。ハードな試合でつらかったけど、守って少ないチャンスを決めることができた」と語った。
― トヨタ、最後まで攻め切れず
トヨタは2ピリ以降の攻勢で勝利目前だったが、攻め切れなかった。
1点を追う第2ピリオド3分にFW伊藤優主将のゴールで同点、3ピリに勝ち越しに成功した。2ピリ、3ピリのシュート数はそれぞれ道路建設より8本上回った。「2ピリからはゴール付近にパックを集めることができた」(今監督)。
チームからは今月のU18日本代表候補の合宿に6人が選ばれた。スマイルジャパン入りも期待される選手が多いことは将来の明るい材料。今監督は「下の世代のセットもいい動きをしてくれた。チャレンジする強い気持ちでプレーできた」と評した。