第10回女子日本アイスホッケーリーグ(スマイルリーグ)は8日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=などで開幕した。10日までの3日間、A、Bの各プールでリーグ戦を繰り広げる。前回大会優勝の道路建設ペリグリンはDaishinに5―2で勝利。トヨタシグナスはSEIBUプリンセスラビッツに0―1で敗れた。
Aプール4、Bプール6チームが出場。Bプールには中学選抜が初めて出場した。大会は新型コロナウイルスの感染対策で無観客開催。試合は日本アイスホッケー連盟のユーチューブチャンネルで配信する。
2次リーグは12月に釧路市、ファイナルトーナメントは来年3月に帯広市で行われる。
【Aプール】
SEIBUプリンセスラビッツ1―0トヨタシグナス
▽得点者【S】江口(長岡)▽GK【S】小林【ト】佐々木
道路建設ペリグリン5―2Daishin
▽得点者【道】鎌田(細山田)高(ラック、米山)黒須(米山、大滝)鎌田(ラック)米山【D】山本(浮田)寺島(多田)▽GK【道】増原【D】佐々木、川口
【Bプール】
帯広クレインズレディース6―0高須クリニック御影グレッズ
釧路ベアーズ19―0中学選抜
札幌インフィニティーズ4―3VORTEX札幌アイスホッケークラブ
― FW鎌田 2ゴールでチームに活気
道路建設ペリグリンのFW鎌田(苫東高3年)が2ゴールを挙げてゲームベストプレーヤーに輝いた。
2ゴールともGK股下に押し込んだ。チームのシーズン第1号となる1点目は同点ゴール。なかなか流れをつかめない中でチームを活気づけた。「自分たちのペースでホッケーができていなかった時間だったので、決められてよかった」と笑みがこぼれた。
今季から副主将。若手のリーダー格としてプレーでも存在感を見せた。「高校生以下の年代でリーダーシップを取っていきたい」と抱負を語った。
―トヨタシグナス 好機生かせず無得点
トヨタシグナスのシーズン初戦は悔しい一戦となった。好機を生かせず無得点。今監督は「昨季からの課題だった決定力不足が出てしまった」と振り返った。
今年の世界選手権で活躍したFW志賀紅を中心にSEIBUゴールを何度も脅かした。数的優位なパワープレーで5対3の局面が2回あった。「ペナルティーを誘う形は良かったので決め切れれば勝ちは見えてくる」(今監督)。
守備は、大会8連覇を誇るSEIBU相手に1失点と善戦。今監督は「この守りを継続して、残る2戦で白星を」と意気込みを語った。