東京五輪医療スタッフ体験記~元自転車競技選手木賊弘明さん(5)BMXの魅力 新時代のスポーツ

医療スタッフの待機場所から見たBMXレーシングのコース

 直径50センチほどの車輪が付いたコンパクトな車体を手足のように扱う自転車競技BMX。レーシングは2008年北京五輪、フリースタイル・パークは今回の東京五輪からそれぞれ正式種目に採用された新時代のスポーツだ。

 最大8人で起伏の激しいコースを駆け抜けるレーシングは別名「自転車の格闘技」と呼ばれるコンタクトの激しい種目。高さ8メートル、斜度約35度のスタート台を一気に駆け下り、走行中はもちろん、起伏を使ったジャンプ中も体をぶつけ合う。

 いち早くゴールにたどり着くために速さを追求し、ある程度細身な選手が多いと思っていた。救護などを通じて選手たちの体格の良さには目を見張った。ペダルをこぐ際に必要な下半身だけではなく、接触時の落車や転倒を防ぐために上半身の筋力もよく鍛えられていた。

 BMXのブレーキは後輪にのみ付いているが、それに頼ることなく速度を落とさないよう腕力だけで傾斜のあるコーナーを曲がることにも驚かされた。

 全日程終了後、スタッフ仲間と自転車を使わずにコース上を走る機会があった。あまりの起伏の激しさに転倒者が続出。かつては自転車競技で足腰を鍛え抜いた私も、途中でがくがくと脚が震えてしまうほどタフなコースレイアウトだった。

 一方のフリースタイル・パークはコース上に設置された大小さまざまなジャンプ台を駆使して、60秒間に空中技を次々と繰り出し獲得点数を競う。はらはら感満載のレーシングとは異なり、技が成功するたびにどこか興奮を覚えた。もし会場が観客で埋め尽くされていたら、選手の一挙手一投足に歓声が上がる華やかな舞台になったんだろう。

 特に男子の初代王者に輝いたオーストラリア人のローガン・マーティン選手(27)には目を奪われた。近くに居た世界中を飛び回るスポーツカメラマンの日本人女性によると、彼は豪州にある自宅横に東京五輪会場そっくりの練習場を造って猛練習を重ねたという。

 日本代表は男子の中村輪夢選手(19)が5位、女子の大池水杜選手(24)が7位だった。2人の試技も素晴らしく、まだ若い。3年後のパリ五輪でメダル獲得を期待したい。

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