ジャパンカップあす開幕 レッドイーグルスは苫小牧で東北2連戦

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2021年9月10日
クラブチーム化後、初の公式戦に臨むレッドイーグルス(写真は今年7月)
クラブチーム化後、初の公式戦に臨むレッドイーグルス(写真は今年7月)
市長を訪ねた菅原監督(左)と竹俣社長(右)=9日、苫小牧市役所
市長を訪ねた菅原監督(左)と竹俣社長(右)=9日、苫小牧市役所

  アイスホッケーアジアリーグのジャパンカップが11日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=などで開幕する。レッドイーグルス北海道は11、12両日に本拠地で東北フリーブレイズと連戦。新型コロナウイルスによる苦難を乗り越え、いよいよクラブ化1年目の歩みが始まる。

   世界的な感染症まん延でロシア、韓国を含めたアジアリーグ開催が困難になったことを受け、昨年度に続いて代替開催される国内リーグ。レッドイーグルス、東北の他、ひがし北海道クレインズ、栃木日光アイスバックス、横浜グリッツの5チームが参加する。現時点では11月28日まで、1チーム16試合の4回総当たり戦が組まれている。

   前回ジャパンカップで勝率8割超えの圧倒的な強さを誇り頂点に立った実業団王子イーグルスが、今年4月にクラブ化して誕生したレッドイーグルス。国内チームの先陣を切る形で6月から全体練習がスタート。1カ月後には氷上でのトレーニングも開始し、順調な滑り出しを見せていた。

   しかし、新型コロナの集団感染が起きた8月初旬の全国高校選抜アイスホッケー大会(苫小牧市)の影響などで計4試合のプレシーズンゲームが中止に。「普段の練習と実戦では得られるものが全く違う」と菅原宣宏監督は残念がったが、練習メニューに紅白戦などを積極的に取り入れ懸命に補ってきた。

   昨季は肩のけがでわずか4試合の出場にとどまったFW相木隼斗(22)ら若手選手を中心に「全員がいいパフォーマンスを見せてくれている」と監督。新加入した元ひがし北海道の入倉大雅(25)、元栃木日光の彦坂優(26)の苫小牧ゆかりの両FWもすっかりチームに溶け込んだ。

   王子時代を含め7季ぶりに外国人助っ人がいない戦いにもなる。菅原監督は「必ず出る個人個人のミスを、周りがいかにカバーできるかが大切」と説く。目指すはジャパンカップ連覇、加えて12月の全日本選手権優勝の2冠。「準備は整った。みんなが一つになって戦いたい」と語った。

   レッドイーグルスは10月2、3両日に栃木日光、同30、31日にひがし北海道、最終節の11月27、28両日に横浜をそれぞれ白鳥王子アイスアリーナに迎える予定。ジャパンカップの日程は別表の通り。

  コロナ下の大会 意気込み語る

  社長、監督が市長表敬

   レッドイーグルス北海道の代表が9日、苫小牧市役所を訪問、岩倉博文市長へジャパンカップに向けた意気込みを語った。

   運営会社の竹俣一芳社長、チームの菅原宣宏監督が来庁した。竹俣社長は新型コロナの影響で予定していた各種開幕セレモニーの取りやめなど苦渋の決断をした経緯を伝えつつ、「試合だけでもやらせてもらえることに意味がある。安全に開催できたら」と話した。

   岩倉市長は「まずは無事に開幕を迎えることができそうで良かった」とひと安心し、「クラブチームとしての第一歩。イーグルスはやっぱり強くないといけない。期待している」とエールを送った。

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