苫小牧市保健センター(旭町)が実施している新型コロナウイルスワクチンの職域接種は、当初の予定通り9月末までに完了する見込みであることが分かった。希望者の1回目の接種を2日までにすべて終え、2回目も約6割が7日までに完了している。
職域接種は、企業や大学が自ら医療従事者や会場を確保する。同センターを運営する一般財団法人ハスカッププラザは、健康診断を請け負っている企業などを取りまとめ、最終的に約1万8000人の申し込みがあった。米モデルナ製ワクチンを使用し、7月12日から運営を開始。外部の医師や看護師、受付事務員も雇い、予約受け付けや管理は同センターの健診システムを代用した。1日当たり20人以上のスタッフで最大300人、8月からは2回目の接種者が加わり最大600人に対応してきた。
菅原真一事務局次長は「地域住民へのワクチン接種を迅速に進めるという使命感を持って運営してきた。全員の完了までしっかり進めていきたい」と気を引き締めた。これまで大きなトラブルはないが、接種を完了した人が、市から送られる接種券を廃棄してしまう事例があるといい、「接種券は各企業から提出を受け、センターで取りまとめる必要がある。捨てずにそれぞれの企業の担当者に確実に渡してほしい」と呼び掛けている。