東胆振1市4町の首長が出席し、地域課題を共有する胆振地域づくり連携会議東ブロック会議が18日、オンライン形式で開かれた。胆振総合振興局と室蘭開発建設部の主催。感染が拡大している新型コロナウイルスについて、谷内浩史振興局長は管内の感染者は東胆振地域が多いと指摘し、「20~30代が半数を占め、事業所や学校、個人活動で増えている」と警鐘を鳴らした。
コロナ対策では、各市町がワクチンの接種状況を報告。苫小牧市(10日時点)は全体の接種率が1回目37・7%、2回目29・4%、65歳以上(7月末時点)は1回目86・3%、2回目72・8%となっている。
白老町(7日時点)は全体で1回目62・3%、2回目53・3%。厚真町は65歳以上が1、2回目とも約9割、64歳以下は1回目がほぼ終わり、これから2回目に入るとしている。むかわ町(12日時点)は65歳以上の2回目接種率が約90%、64歳以下の約半数が1回目の接種を終えた。安平町(13日時点)は全体で1回目が80%、2回目も77・2%と東胆振で最も接種率が高かった。厚真、むかわ両町は「希望者への接種は9月中で終わる」との見通しも示した。
厚真町と白老町は、夏休み期間に12歳以上の子どもたちへの接種を優先させたことを明らかにし、夏休み後の状況を注視する必要性を指摘する意見もあった。谷内局長は「常日頃からの感染対策の徹底を、それぞれの立場でお願いしたい」と呼び掛けた。
この他、地域資源を活用した関係人口の創出拡大でも意見交換した。むかわ町の竹中喜之町長は胆振東部地震からの復興の推進やJR日高線の利用促進を狙い、むかわ竜のラッピング電車の計画を公表。現在JR北海道と調整中といい、「生誕10周年の(苫小牧市公式キャラクターの)とまチョップの協力も頂き、思いを乗せて走らせたい」と話した。