全国的に新型コロナウイルスワクチンの供給不足が懸念される中、苫小牧市と市医師会は当面必要なワクチン量を確保済みで、12日から市保健センターで始まる職域接種や、19日からグランドホテルニュー王子に開設するワクチン接種センターの予定に変更はない。64歳以下の一般市民への接種券発送も、予定通り今月下旬から段階的に進める。
市保健センターでは、健康診断を請け負っている企業や市医師会会員が産業医を務める企業を対象に、12日から1日当たり300人程度の職域接種を予定している。現時点で計1万5000人の申請があるが、すでに6600回分のモデルナ製ワクチンが届き、今後も提供を受ける見通しがあることから「必要な量は確保できている」という。
また、1日最大1000人の接種を予定している常設のワクチン接種センターは、19日から8月15日までの予約を受けた約3万人分のファイザー製ワクチンを確保済み。次の配送分については調整中だが、市は「すでに受けている予約をキャンセルするような状況にはない」としている。