(4)むし歯予防とフッ素 通常使用での問題はなし

  • 歯と口の健康週間, 特集
  • 2021年6月4日

 むし歯は、酸によって歯の表面が溶かされて起こります。口の中に常にいる「口腔(こうくう)常在菌」により食べた物を原料に酸が作られて、歯の表面のカルシウムなどが溶け出す「脱灰」が生じます。しかし、脱灰しても唾液に含まれるカルシウムなどが再度歯の表面に取り込まれる「再石灰化」が起こるため、食事のたびに脱灰が生じても、むし歯が進行せずに済みます。フッ素はその再石灰化を促進する作用があるため、効果的にむし歯予防ができるという仕組みです。「むし歯予防にはフッ素を」ということが今や広く一般に知られ、ほぼ全ての歯磨剤にフッ素が含まれています。

 そんな細菌が口の中に全くいなかったら、むし歯ができなくて良いのでは―と考えませんか? 体内への入り口として、皆さんには口と肛門があります。口の中には口腔常在菌、肛門には大腸菌が存在し、他の有害な細菌が入り込めないよう常在菌が防御しているのです。口腔常在菌を全て無くしてしまうことは、体の機能を保つ上で不可能ということになります。

 食塩は人体にとって必要ですが、多く摂取し過ぎると害になります。同様にフッ素も一度に大量摂取すると、急性中毒を起こす可能性があります。市販の歯磨剤で例えると、体重20キロのお子さんが3分の1本を一気飲みした量がこれに相当しますので、通常の使用では全く問題はない量と考えられます。

 現在、苫小牧市内の全小中学校でフッ化物洗口を行っております。かく言う私も幼稚園から小学生の頃には、フッ化物洗口を行って育ってきました。現在46歳ですが、今のところ銀歯もなく、神経を取るようなむし歯にもならずに済んでいます。効果のほどは、皆さんそれぞれが考えていただくのが一番かと思います。

 (苫小牧歯科医師会地域保健部会)

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