日ハム・伊藤 ようやく初勝利―異色の経歴、考える力に

  • スポーツ, 野球
  • 2021年4月29日

 28日の日ハム―ソフトバンク戦、日本ハムのドラフト1位ルーキー伊藤大海は5試合目でようやくプロ初勝利をつかんだ。「ほっとしたのが一番」。好投を続けながらも白星に恵まれてこなかっただけに、言葉に実感がこもった。

 6回無失点で持ち味の奪三振は三つだけ。制球に苦しみ5四球を与えながら、要所を抑えた。六回は先頭栗原に二塁打を許したが、2死三塁から甲斐を3球三振に仕留めた。意識して割合を減らしていたスライダーを振らせ、「取るべくして取れた三振」とうなずいた。

 渡島管内鹿部町出身で、日本ハムが北海道に本拠地を移してから初めて1位指名した地元選手。駒大を1年の途中でやめ、苫小牧駒大へ入った。その後1年間は公式戦に出場できず、基礎をじっくり見詰め直した。

 栗山監督は「バッターを見られるところも、練習の仕方も、一人で考えてやってきたんだなと。資質としては10年くらいやっているよう」。異色の経歴も、プラスに働いている。

 言葉の端々にチームを背負う自覚も漂う23歳は「ここからがスタート」。静かにウイニングボールを受け取った。

― 「球界代表する投手に」 関係者から安堵の声

 待ちに待った伊藤のプロ初勝利に、ゆかりの関係者たちが喜びや安堵(あんど)の声を上げた。

 北洋大(前苫小牧駒沢大)の大滝敏之監督(66)は、「決して調子が良かったわけではない中、粘り強いピッチングをしていた。本当にうれしい」と喜ぶ。勝利後のインタビューシーンを挙げて「大学時代と変わらず謙虚で立派。これからもひたむきに頑張ってほしい」と期待した。

 大学時代に伊藤とバッテリーを組み、現在は社会人の小樽野球協会に所属する小松樹音さん(22)は「心の底から初勝利おめでとうございますと言いたい」と声を弾ませる。気合のこもった投球と冷静な判断力に改めて感心しながら、「球界を代表する投手になってほしい」と言う。

 高校時代の恩師、駒大苫小牧高野球部の佐々木孝介監督(34)は「ようやくスタートラインに立った印象。これで肩の荷が下りたのかなとも思う。これからもチームの勝利に貢献してほしい」と願う。同期で苫小牧市在住の清水皓平さん(24)は「素直にうれしい。将来はメジャーなど世界を目標にしていると思うので、達成に向けて頑張って」とエールを送っていた。

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