2021年度苫小牧卓球選手権大会ホープス・カブの部兼全道予選会、苫小牧ホープス卓球大会団体戦は3日、苫小牧市総合体育館で個人シングルス、団体の男女6部門が行われた。北海道菊卓会勢が5部門を制覇。小学4年生以下の男子カブでは渡邊幸樹(North・Champ・TTC)が頂点に立った。
7月の全日本選手権ホープス・カブ・バンビ(兵庫県)、8月の全国ホープス(京都府)につながる最初の関門は苫小牧卓球連盟が主催した。苫小牧選手権は東胆振の27人が出場。男女ホープス(小学5、6年)、女子カブの3部門は総当たり戦、男子カブは2組の予選リーグと各組上位2人による決勝トーナメントを展開した。
団体戦の苫小牧ホープスは男子が4チームによる総当たり戦、女子は2チームによる1試合をそれぞれ行った。
各種大会に出場した全選手、チームが5月の道大会(帯広市)出場権を得た。結果は次の通り。
◇苫小牧選手権
【男子】
▽ホープス (1)近田蓮(北海道菊卓会)(2)山田(苫小牧ジュニア)(3)奥野恭(North・Champ・TTC)(4)伊達(苫小牧ジュニア)▽カブ (1)渡邊幸樹(North・Champ・TTC)(2)及川(苫小牧ジュニア)(3)田澤(北海道菊卓会)、後藤(同)
【女子】
▽ホープス (1)近田彩梨(北海道菊卓会)(2)丹波(同)(3)蛯名(North・Champ・TTC)(4)水島(同)▽カブ (1)藤田小百合(北海道菊卓会)(2)近森(同)(3)中村(同)(4)白井(North・Champ・TTC)
◇ホープス大会
【男子】
▽リーグ戦 北海道菊卓会3―1North・Champ・TTC(A)、北海道菊卓会3―0苫小牧ジュニア、North・Champ・TTC(A)3―1苫小牧ジュニア、北海道菊卓会3―0North・Champ・TTC(B)、North・Champ・TTC(A)3―1North・Champ・TTC(B)、苫小牧ジュニア3―0North・Champ・TTC(B)
▽順位 (1)北海道菊卓会3勝(2)North・Champ・TTC(A)2勝1敗(3)苫小牧ジュニア1勝2敗(4)North・Champ・TTC(B)3敗
【女子】
▽決勝 北海道菊卓会4―1North・Champ・TTC
―近田きょうだい奮闘 菊卓会、強さ発揮
2年ぶり開催となった全国につながる一戦で、北海道菊卓会勢が強さを見せつけた。計5部門で優勝した他、入賞者も多く出した。菊池代表は「夢や希望、目標もなかった1年を乗り越えてよく頑張った」とたたえた。
昨年度は新型コロナウイルスの影響で、小学年代の各種大会が相次いで中止に。今大会は待ちに待った公式戦機会だった。
中でも大車輪の活躍を見せたのは近田彩梨(澄川6年)、蓮(同5年)きょうだい。昨年春に千葉県から苫小牧に移り住み、菊卓会の一員となった2人は個人戦優勝はもちろん、団体戦でもエースとしてチームを頂点に導いた。
コロナ禍では「苦手なことを克服しよう」(彩梨)と目標を設定し、こつこつ練習に励んできた。姉の彩梨は「攻めの卓球で全道大会を優勝して、全国大会でも活躍したい」と意気込む。弟の蓮も道大会で「1位を取りたい」と力強く語った。
団体戦では18年以来の全国大会出場を目指す菊卓会。菊池代表は「団体戦はチームワークが一番大切。試合に出ない人も、出る人と同じ気持ちになって支えられるようになってほしい」と期待した。