道などは3日、新型コロナウイルスの感染者が新たに94人確認され、3人が死亡したと発表した。このうち24人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を下回るのは2日ぶり。道内の死者は累計で611人、感染者は延べ1万7720人(実人数1万7675人)となった。
道は22人の感染を確認した。内訳は苫小牧市2人(20代男性と年代非公表女性)を含む胆振管内4人のほか、石狩管内9人、釧路管内3人、オホーツク管内2人、空知、上川、宗谷、十勝4管内各1人。既存のクラスター(感染者集団)では、江別市の介護老人福祉施設「夢あかり」で職員1人の陽性が判明し、計18人となった。
胆振教育局は、苫小牧総合経済高校の生徒1人が新型コロナウイルスに感染したと発表。3日から当該学級を閉鎖している。期間は未定。苫小牧保健所が接触のあった生徒と教員を対象にPCR検査を行う予定。
札幌市は52人の感染を確認。市内の有料老人ホームで新たにクラスターが発生し、5人(従業員3人、入所者2人)の陽性が判明した。
函館市は10人の感染を確認。既存のクラスターでは、救護施設「明和園」で7人増の計63人、函館少年刑務所で1人増の計14人に感染が拡大した。
小樽市は9人の感染を確認。既存のクラスターは、小樽協会病院で5人増の計43人、介護事業所で1人増の計18人、私立高校で6人増の計80人となった。
旭川市は1人の感染を発表した。
死亡を確認したのは道が居住地非公表の2人(80代男性と100歳代男性)、小樽市が1人(80代男性)。
道内で治療を終えて回復したのは1万5859人。3日現在の患者数は前日から80人減の1250人となり、道が独自に定める警戒ステージ5の指標(1327人)を下回った。これにより警戒ステージの7指標すべてが昨年11月10日以来、約3カ月ぶりに5段階で最も悪い「5」を下回った。重症は1人減って11人。2日時点の入院患者の病床利用数は、前日から18床減の641床となった。
直近1週間(1月28日~3日)の新規感染者数は711人(人口10万人当たり13・4人)で、道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。