道などは28日、新型コロナウイルスの感染者が新たに115人確認され、3人が死亡したと発表した。このうち31人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を上回るのは3日連続。道内の死者は累計で588人、感染者は延べ1万7125人（実人数1万7080人）となった。

　道は35人の感染を確認した。内訳は苫小牧市6人（30～80代男女4人と性別非公表の80代、年代非公表の女性）を含む胆振管内8人のほか、石狩管内17人、渡島、十勝、釧路3管内各2人、空知、後志、上川、オホーツク4管内各1人。

　千歳市の千歳北陽高校でクラスター（感染者集団）が発生し、生徒8人の陽性が判明。既存のクラスターでは、苫小牧市のデイサービスセンターで利用者1人の感染が分かり、計9人となった。

　苫小牧市は同日、消防署日新出張所の救急隊員2人が新たに感染したと発表。同出張所の感染者は3人となった。2人は、26日に陽性が判明した救急隊員の濃厚接触者。同出張所所属職員のほか、陽性者と接触があった計33人の消防職員についてもPCR検査を行ったが、全員の陰性が確認されている。

　札幌市は37人の感染を確認。道立札幌丘珠高校（東区）で新たなクラスターが発生し、生徒7人の陽性が判明した。

　小樽市は、33人の感染を確認。既存のクラスターでは市内の高校が33人増の計58人、北仁会石橋病院が1人増の計128人となった。

　函館市は、8人の感染を確認。クラスターが形成されている陸上自衛隊函館駐屯地で1人増の計13人、函館少年刑務所でも1人増の計7人に感染が拡大した。

　旭川市は、2人の感染を発表した。

　死者はいずれも居住地、年齢、性別非公表。

　道内で治療を終えて回復したのは1万5203人。28日現在の患者数は1334人で、重症は17人。27日時点の入院患者の病床利用数は697床となっている。

　直近1週間（22～28日）の新規感染者数は799人（人口10万人当たり15・1人）で、道が国に緊急事態宣言を要請する基準（1327人、10万人当たり25人）を下回っている。