道などは22日、新型コロナウイルスの感染者が新たに111人確認され、4人が死亡したと発表した。うち33人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を上回るのは3日連続。道内の死者は累計で561人、感染者は延べ1万6440人（実人数1万6398人）となった。

　道は35人の感染を確認した。内訳は胆振管内の4人（いずれも苫小牧市で40代男女2人、年代・性別非公表2人）のほか、釧路管内10人、石狩管内8人、空知管内4人、十勝管内3人、オホーツク、渡島両管内各2人、後志、留萌両管内各1人。

　釧路市のスナックで10人（客9人、従業員1人）の新たなクラスター（感染者集団）が発生。既存のクラスターは空知管内栗山町の栗山署で2人増の計15人、恵庭市の接待を伴う飲食店で1人増の計14人に拡大した。

　札幌市は、50人の感染を確認。清田中学校（清田区）で生徒7人の感染が判明し、クラスター認定された。同校では6学級を閉鎖した。

　旭川市は12人の感染を確認。クラスターが形成されている「アール　スタイルズ」が運営するデイサービス施設や有料老人ホームで新たに9人の陽性が明らかになり、感染者は4施設計17人に拡大した。

　小樽市は9人の感染を確認。小樽協会病院で患者5人の新規クラスターが発生したほか、市内の介護事業所でも利用者と職員計5人のクラスターが判明した。

　函館市は5人の感染を発表した。

　死亡は道で居住地非公表の2人（90代女性と年代・性別非公表1人ずつ）、札幌市が2人（80代男性と90代女性）。

　道内で治療を終えて回復したのは1万4365人。22日現在の患者数は1514人で、重症は15人。21日時点の入院患者の病床利用は、前日から26床増えて756床となった。

　直近1週間（16～22日）の新規感染者数は938人（人口10万人当たり17・7人）で、道が国に緊急事態宣言の発出を要請する基準（1327人、10万人当たり25人）を下回っている。