プロ野球ドラフト会議が26日、東京都内で開かれた。史上最多374人の高校、大学選手がプロ志望届を提出。社会人や独立リーグの有望株も吉報を待つ中、伊藤大海=苫小牧駒沢大4年=が北海道日本ハムファイターズから単独で1位指名。白老町出身の若林楽人=駒沢大4年=が4位で埼玉西武ライオンズ、根本悠楓=苫小牧中央高3年=が5位で日本ハム、むかわ町出身の河村説人=星槎道都大4年=が4位で千葉ロッテマリーンズにそれぞれ指名された。
―伊藤大海(ひろみ)投手
苫小牧駒大―駒大苫小牧高―鹿部中。渡島管内鹿部町出身。1997年8月31日生まれ。176センチ。右投げ左打ち。高校では1年秋からベンチ入りし、全道優勝達成に貢献。翌年春の選抜甲子園では1回戦の創成館(長崎)戦で完封勝利した。3年時は主将。駒大に進学したが中退し、苫小牧駒大に再入学して2年時春から公式戦登板し、道学生野球の春季1部リーグ優勝で全日本大学選手権に出場。2~3年時、学生日本代表にも入った。今季は秋のリーグ初優勝へチームをけん引。最速155キロと言われる球速をマークし、注目されてきた。
日本ハム・栗山監督 (伊藤は)北海道出身で縁があると信じてきたので、本当によかった。優勝に貢献してくれると信じている。
―根本悠楓(はるか)投手
苫小牧中央高―白翔中。白老町出身。2003年3月31日生まれ。173センチ。左投げ左打ち。白翔中3年時に軟式の全国中学大会に出場し、決勝で完全試合を達成するなどチームを日本一に導いた。15歳以下日本代表に選出されてアジア選手権優勝の最優秀選手。高校では1年時から公式戦出場を重ね、チームをけん引。3年生の今年夏、代替の室蘭支部大会と南・道大会1回戦までを3試合連続で完封した。
―若林楽人(がくと)外野手
駒大―駒大苫小牧高―白老中。白老町出身。1998年4月13日生まれ。177センチ。右投げ右打ち。白老中3年時に軟式の全国中学大会出場。高校進学後、秋からベンチ入りし、三塁手から出発。2年秋から主将になった。駒大に進学して2年春から中堅手レギュラー。大学日本代表候補入り。3年秋を終えて主将となり、長打力を生かして活躍してきた。
―河村説人(ときと)投手
星槎道都大―白樺学園高―鵡川中。むかわ町出身。1997年5月18日生まれ。192センチ右投げ右打ち。中学まで軟式野球に親しみ、高校進学後は1年秋からベンチ入り。3年夏で北・道大会を制し、甲子園出場。亜細亜大に進学も、翌年に星槎道都大へ再入学。2年春からの公式戦で150キロの球速を記録。今年9月の札幌学生野球秋季1部リーグでは対東海大北海道戦で2位タイ記録の17奪三振をマーク。