旧上川管内風連町(現名寄市)出身の池田大輔院長(65)は東北歯科大学(現奥羽大学)を卒業後、東京都内で3年、札幌市内で約1年、それぞれ歯科医院で経験を積み、1985年に現在地で開業した。
治療や歯科検診で虫歯のある人が少なくなったことに触れ、「近年は口腔(こうくう)衛生意識が向上している」と話す。コロナ禍による外出自粛で地域住民の口腔状態が気になっていたが、「検診するといい状態で維持されていた」と安堵(あんど)しながらも目配りを欠かさない。
高齢者が多い地域で義歯の定期調整を希望する患者は多く、週2回ほど高齢者施設や個人宅の約20人を訪問診療する。大変さはあるものの「患者が受診しやすいように」と23年前から続けている。
医療に興味を持ち始めたのは小学生の頃。家族の勧めもあって歯科医師を目指したという。日々の仕事を終えると「患者さんの話に耳を傾け、しっかり説明できたか」と自分を振り返る。そんな寄り添う気持ちが患者にも届き、世間話に花が咲くこともある。
今後も高齢者に対しては義歯の定期的な清掃や調整、若年層には予防の大切さを呼び掛ける考えで、「治療が完了しても予防のために来院してもらえるような雰囲気づくりを目指したい」と語る。
住 所…安平町追分本町2の38
電 話…0145(25)3741
診療時間…月~金曜
午前9時~午後6時20分
(正午~午後2時は昼休み)。
土曜 午前9時~同11時。
日曜祝日は休診。
※予約制。