問題はIT化の遅れ 北海道を未来社会の聖地に クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役 伊藤博之さん(55)

  • コロナ時代の道しるべ, 特集
  • 2020年9月5日
「コロナ禍はIT化への千載一遇のチャンス」と語る伊藤さん

 「この2、3年に日本の未来が懸かっている」。新型コロナウイルスとの戦いについて「人類の歴史は感染症との戦い。時間はかかるかもしれないが、ワクチン開発やPCR検査を使った囲い込みで怖くなくなるだろう」と話す。一方で「問題は日本のIT(情報通信)化の遅れ」と警鐘を鳴らす。

 これまで日本はIT分野の先進国と思われてきた。しかし国民への10万円給付、マスク配布をはじめ保健所間での情報共有など、挙げれば切りが無いほどITと無縁の非効率な仕事が繰り返される「IT後進国」だったことが浮き彫りになった。「コロナ禍は大変な事態だが、千載一遇のチャンス。今を逃したら日本は手書きとはんこの文化に戻る」と訴える。

 インターネットに触れた北大事務官時代、「公務員をしている場合ではない」と、趣味の音源を武器に起業。ヤマハが開発した技術を歌声合成ソフト「初音ミク」として製品化し、6年前から「ツクルを創る」会社を掲げる。東京に本社を置くのが当たり前の時代に「ネットがあれば距離は関係ない。好きな北海道で」と、札幌市を本拠地に事業を展開してきた。

 「人と人との多様な結び付き」を通じ若い世代に起業のきっかけをつくる動きを5年前に形にしたのが、産学官による札幌での多彩な異業種交流イベント「NoMaps(ノーマップス)」。「北海道を未来社会の実証実験の聖地に」との願いを込める。今年は初のオンライン開催とし、10月14~18日を中心に、会議・展示・交流・興行・実験の5分野でどこまでできるか挑戦する。初めて掲げたテーマは「さあ 超えていこう(Beyond)」。実会場も用意するが、どこからでも参加できるメリットも広がる。また、コロナ患者に接触した可能性を通知するシステムを開発し、無償で提供もしている。

 コロナ禍で働き方も変わる。「職場の近くに住む必要がなくなった。大手では在宅でのリモートワークを宣言したところもある」。優秀な人材を求める企業が増え、北海道にとって東京から遠いことは不利でなくなる。その際、一番課題になるのは子供の教育で、IT化に対応できない教員の問題を指摘。「教育もオンラインにしなければ世界から取り残される」と語る。若い世代へのメッセージを求めると「学校も日本も、あなたたちを守ってはくれない。ネットは世界につながり公開されている。自分で探す、自己啓発が大切です」(釧路新聞)

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