⑩孫に会えない夏を迎える 互いの体調を気遣う、それでも「今は我慢の時」

  • 暮らしの記録, 特集
  • 2020年8月17日
居間に飾った孫たちの成長の記録を示し、「早く会いたい」と話す青木さん

 「孫に会えない夏を迎えるのは人生で初めて」―。苫小牧市双葉町の青木憲隆さん(77)は、嫁いで横浜市に住んでいる次女の真希さん(47)と孫娘の花菜ちゃん(13)、葉月ちゃん(10)姉妹が訪ねてくるのが夏の大きな楽しみだった。今年は帰省がかなわず「新型コロナウイルスがなければ、孫と港まつりや(東京五輪の)マラソンを見に行っていたかもしれない」と残念がる。

 孫娘2人は生まれた年から毎年、青木さん宅で必ず夏を過ごしてきた。居間の壁は2人の成長を記録した写真をびっしり飾るほど溺愛。「毎年大きく成長していく様子を感じる瞬間が一番の楽しみ」と表情をほころばせる。

 例年は関東圏の夏休みも7月下旬から8月いっぱいまでと長いため、3週間ほどを苫小牧で一緒に過ごしてきた。「水族館や遊園地、バーベキューなど行きたい、やりたいと言えば可能なだけかなえてきた」と目尻を下げる。

 今年は春に千歳や苫小牧、函館などで40年間開いてきた社交ダンス教室を閉じたばかり。「体力的なこともあって、当初から今年の6月ごろにはやめる予定だった。コロナのことがあって早めに決断できたことはかえって良かった」と話す。

 第二の人生は趣味のランニングやゴルフ、そして孫と過ごす時間に充てようと考えたからだ。国の緊急事態宣言も解除され、帰省を待ち遠しく思っていた矢先、首都圏を中心に感染が拡大。2人から電話で「おじいちゃん会いたいよ」の声を聞くたびに胸が締め付けられる。

 それでも「今は我慢の時」と電話を通じて、お互いの体調を気遣う日々。2人が横浜では公園にも行けず、自宅にいることが多いと聞いて、家庭菜園で丹精したトマトやキュウリを送った。「来年こそ憂いなく孫と過ごせる時間ができたら」と願いながら2人を元気づけた。(半澤孝平)

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