入船公園でナイトロック 涼しく 楽しめる

  • 釣り
  • 2020年8月13日
入船公園で釣り上げたガヤ
入船公園で釣り上げたガヤ
岸壁に投げ釣りのさおが並ぶ=入船公園
岸壁に投げ釣りのさおが並ぶ=入船公園
岸壁にはごみが散乱していた
岸壁にはごみが散乱していた

  8月上旬、苫小牧港・西港の入船公園を訪れた。時間は午後9時すぎ。公園の水辺のフェンスには投げ釣りのさおが5メートル間隔で並び、釣り人がさお先を注視していた。狙いは、今が最盛期の「ハモ(アナゴ)」。記者が仕掛けの準備をしている最中、隣で釣りをしていた男性のさおに体長50センチほどの良形がヒットした。駐車場やトイレが備わっており、釣りの人気ポイントだ。

   記者がロックフィッシングで狙う魚は主に夜行性。特定のポイントに加え、港内を回遊する魚も狙える。海面を照らす常夜灯の明かりに群がる魚も多く、同公園周辺の海中はコンスタントに釣りを楽しめる。

   この日は、7・6フィートのメバルロッドに2500番台のスピニングリールを使用した。大物狙いではないため、0・6号のPEラインに4ポンドのショックリーダーと細めの仕掛けを採用。ルアーは2グラムのジグヘッドに3インチのシャッドテールタイプのワームを選択した。

   周囲の投げ釣りのさおやラインを避け、アンダーハンドキャストで岸壁際を狙っていると、すぐに”ググッ…”と軽い当たり。しかし乗せることができない。ワームの端(尾部)にかみ付いている。低活性時やワームの大きさに対して小型の魚が多い場合に見られる反応だ。こうした時は思い切ってワームの前側を3分の2ほどカット。改めてキャストすると、すぐに体長20センチ超のガヤ(エゾメバル)を釣り上げることができた。

   1時間ほど同様のパターンで10匹ほどのガヤを釣り上げた。短時間ながら楽しい釣行となった。

   ―ルールを守って楽しい釣りを

   今回、釣り場では餌の容器やたばこの吸い殻など、多くのごみを目にした。公園は釣り人だけでなく、日中は多くの人が訪れる憩いの場。ごみは必ず持ち帰るようにしたい。

   特に昨今、こうしたポイ捨て行動などにより、道内では「釣り禁止」の場所も増えていることもある。加えて、周囲にはフェリー岸壁など立ち入り禁止の場所もある。互いにルールを守って、楽しく釣りを満喫したい。

   苫小牧市内の小・中学校が短い夏休みに入っている。今年は新型コロナウイルスの影響で休み期間が短縮となり、遠出を自粛する動きも重なって近場の釣りレジャーを計画している家庭も多いのでは。釣りでは夏枯れと言われるこの時期、気軽に楽しめる「夜のロックフィッシング」に釣り倶楽部担当記者が挑戦した。

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