第13回苫小牧地区中学硬式交流野球大会は10日、苫小牧市内のとましんスタジアムで開かれた。小雨の中の決勝では苫小牧リトルシニアが10―4で苫小牧ボーイズを下し、2年ぶり6回目の栄冠を飾った。
大会はサカイスポーツが主催し、苫小牧民報社が共催した。決勝進出の両チームに加え、苫小牧西リトルシニア、苫小牧中央ポニーリーグが出場。7イニング制のトーナメント戦を展開した。
個人賞では最優秀選手に苫リトルシニア谷陽太、優秀選手に同じく福澤旬、敢闘賞に苫小牧ボーイズ森脇優駕が選出された。
▽決勝
苫小牧ボーイズ
0012100=4
001414X=10
苫小牧リトルシニア
(ボ)勝見将、桑村―中村
(リ)谷―阪田
(三)阿部(リ)
(二)森脇、高橋佑(ボ)
▽1回戦
苫小牧西リトルシニア
00000 =0
01231x=7
苫小牧ボーイズ
(五回コールド)
(西)新谷、平―西村
(ボ)桑村―中村
(二)森脇、伊豫部(ボ)
苫小牧中央ポニーリーグ
00010 =1
10001X=11
苫小牧リトルシニア
(五回コールド)
(中)井鳥、伊勢―尾田
(リ)中村、高玉、矢吹―阪田、日向
(三)尾田(中)福澤(リ)
(二)福澤(リ)
苫リトルシニア・谷 終盤、粘りの投球
「守備や打線に助けられた」
悪天候の中、7回を投げ抜いた苫小牧リトルシニア先発投手の谷陽太。終盤の粘りの投球がチームに勝利を引き寄せた。谷は「苦しい試合だったけれど、優勝できてよかった」と喜びを口にした。
試合は三回から両チーム投手が四球と暴投を連発して波乱含み。谷は四回に、被安打が無いながら与四球絡みで2失点。「球が滑って制球が定まらなかった」と小雨の中の投球を振り返った。
谷を苫リトルシニア打線が援護。六回には連打で猛攻し、一挙に4点を奪って突き放した。浜谷千春監督も「六回はいい形で点が入った」と攻めの勢いを振り返った。
投球で谷も応え、「スピードよりコントロールを意識した」と言い、六、七回の守りでは無失点に抑えて試合を締めくくった。捕手で主将の阪田桂多は「(谷は)後半にかけて制球が定まり、調子が上がっていくのが分かった」と話した。
最優秀選手にも選ばれた谷。「守備や打線にも助けられた試合だった。今後まだ大会が控えているので、次への弾みにしたい」と張り切っていた。