感染症対策のハンドブック作成 千歳 介護医療連携の会

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  • 2020年8月5日
「感染症対策ハンドブック」を手にするちとせの介護医療連携の会の木下事務局長(右)

  千歳市内の非営利活動法人ちとせの介護医療連携の会(古泉圭透会長)は、このほど「感染症(新型コロナウイルス感染症対応)対策ハンドブック」(A4判、22ページ)を作成した。

   ハンドブックは、千歳入りした国立感染症研究所のクラスター(感染者集団)対策班の指導を受けた向陽台ファミリークリニックの中島徹医師による監修の下、市内の歯科医師や事業所の協力も得て1カ月かけて作成した。

   「感染対策(心がけ)」「装備」「利用者・居室の対応」「濃厚接触者について」「利用者の送迎」「陽性者退出後の居室の取り扱い」「病気の再燃・入浴介助」「衛生用品の作り方」など全15項目で構成。項目ごとに「感染予防の重要ポイント」をまとめ、「体調が悪いときは無理せず休む。誰もが体調不良を申し出ることができる職場環境をつくること」「口腔ケアは感染リスクが高い。注意が必要」などと赤字で表記している。

   ハンドブックは1000部製作、今後、5000部まで増刷も予定している。

   連携の会は、7月からハンドブックを基にウェブセミナーを開き、感染症対策の普及に取り組んでいるほか、恵庭市在宅医療・介護連携支援センター(貝嶋光信センター長)とも連携。データを提供し、同センターもハンドブックを作成する。

   連携の会の木下浩志事務局長は「千歳市内の介護施設、障害者施設は約100カ所。医療や介護で市民の行き来がある千歳恵庭圏の全施設の職員に配布し、万一に備え、感染防止策を身に付けてほしい。市とも連携してバックアップしていきたい」と話す。

   千歳市内では4月に介護施設や医療機関でクラスター(感染者集団)が相次ぎ発生し、市は「再発防止には、感染予防対策の専門家による指導が必要」と市内の介護施設、障害者施設で働く職員向けにハンドブックの作成を委託していた。

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