千歳、恵庭の農家で秋まき小麦の収穫がピークを迎えている。大型コンバインが土音を響かせて畑を行き来し、こうべを垂れる小麦をのみ込んでいる。
千歳市幌加の橋場正人さん(44)は7カ所の畑に前年同様にパンや中華麺の原料になる「ゆめちから」を16ヘクタール作付けした。昨年9月に種をまき、6月上旬に開花し順調に生育した。
地元の農家9戸でつくる機械利用組合の大型コンバイン3台とダンプカー11台で7月25日から共同の収穫作業が始まった。刈り取った小麦はダンプカーで根志越にあるJA道央の麦乾燥調整施設にピストン輸送。収穫は31日までに終え、春まき小麦の収穫に取り掛かるという。
橋場さんは「干ばつ気味で心配していたが、品質もいい。昨年並みの(10アール当たりの収量)660キロが目標」と期待を込めた。