むかわ町は28日、2018年9月に発生した胆振東部地震で自宅が損壊し、現在仮設住宅で暮らす被災者の住まい再建、支援として鵡川地区で建設を進めている災害公営住宅、公営住宅、計30戸の入居説明会を開き、今後の日程などを示した。町は29日から申し込み受け付けを開始し、11月1日以降、順次入居できるよう準備を進めていく。
現在整備しているのは災害公営住宅8戸を含む末広団地(計18戸、全て2LDK)と、2LDKと3LDKを組み合わせた文京ハイツ(計12戸)。完成時期はいずれも10月末を予定している。これを踏まえ、町は29日から8月7日まで入居の申し込みを受け付ける。町が委嘱する選考委員会による審査を経て、8月下旬に入居の可否を通知し、9月上旬から入居手続きを行うことになる。
現在、仮設住宅で夫婦で生活している50代の男性会社員は「詳しく聞けたのでよかった。家賃が以前より上がるのは不安だが、元の場所に戻れたらと思っている。早く引っ越ししたい」と話していた。
一方、竹中喜之町長は公営住宅等の完成時期と大原の仮設住宅の入居期限がともに10月末と日程が近いこと、新型コロナウイルス感染拡大や台風などの自然災害による工期の遅れがあることにも理解を求め、「必要な検証をし、状況を把握しながら対応していきたい」と説明した。