白老町教育委員会は14日、地域連携研修「白老町教育研修会」を白老中学校で開いた。町内と近郊の教職員約100人が参加し、児童との対話的な学びに関する大妻女子大学(東京)家政学部の樺山敏郎教の講演などを通じ、糧になる指導技術や情報を吸収した。
町教委は2011年度に「児童生徒の学力向上を目指す白老町スタンダード」を策定し、学習環境の充実などに取り組んでいる。同研修は同スタンダードを踏まえて教職員の資質を高めようと、23年度に開始した。
講演では、樺山教授が学習を登山に例えた造語「ラーニング・マウンテン」を提唱。ゴールを頂上に見立て、授業の目標、内容、評価の観点など頂上に至る過程の学びを視覚化すると、教師も児童生徒も「学びの現在地を確認しながら、高みを目指すイメージが湧きやすくなる」と述べた。教諭の役割にも触れ「先生が教えたいことを子どもたちが学びたいことに変えていく発想が重要。学びの目当てを解決するのは子どもたちなので、教えて考えさせることが大切」と訴えた。
講演後は参加者でグループ協議し、子どもたちにとってよりよい授業を進めるヒントを探った。
公開授業は社会、国語、数学で行われ、樺山教授が指導の方法や技術について助言した。