言葉遣い

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年7月27日

 12日に白老町に開業した民族共生象徴空間(ウポポイ)。アイヌ文化の復興、発展の拠点となるナショナルセンターを旗印とし、施設内はアイヌ語が「第1言語」。解説パネルやサインなど、すべてアイヌ語から始まり、日本語や英語などが続く。表記を見るだけでも、学べることは多い。

 例えば「自動販売機」は「イホク スウォプ」。アイヌ語で「買い物」と「箱」を意味する単語を並べた造語だ。自販機が伝統的なアイヌ語にあるはずもなく、今を生きるアイヌ関係者が、有識者とワーキング会議を設け、名付けた。時代と共に言葉は変わる。伝統を尊重しつつ、言葉を世間に広め、後世に残そうと、誠実に向き合う。

 片や22日に始まった政府の観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーン。趣旨は伝わるが、違和感のある和製英語。学校でも習わないような文法で、「旅行に行く」と訳せばいいのだろうか。まるで「頭痛が痛い」や「一番最初」と同じ二重表現だ。動詞の原形が先頭で、「旅行に行け」の命令文とも受け取れる。

 そもそも委託先公募の一時中止や事業開始の前倒し、東京除外、キャンセル対応など、混乱ばかりが目に付くキャンペーン。全国に拡大する新型コロナウイルス感染症の対策と経済再生の両立はかなうのか。言葉の使い方一つを見ても、どこか軽さを覚えることに、憂慮している。(金)

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