「スポーツの日」の24日、苫小牧市内の公共運動施設やスポーツ団体が記念イベントを行った。延期された東京五輪・パラリンピックを1年後に控え、「するスポーツ」を楽しむ市民の姿が見られた。
苫小牧市内で幼児向けの体操教室を展開するチアフルは糸井の森パークゴルフ=糸井465=で屋外運動イベントを開いた。休日とあって家族連れ約100人が集まり、青々とした芝生の上に配置した空気で膨らますエアトランポリン用器具や鉄棒、マットなどを使って伸び伸びと体を動かした。
異業種ながら親交があったチアフルの小堀由貴指導責任者と糸井の森の白岩千年オーナーが、新型コロナウイルス禍の下で生活が続く中、「ストレスを発散してほしい」と共同で企画。主にチアフルの会員向けだったが、イベント開催を知ったパークゴルフ愛好者の孫らも参加するなど会場はにぎわった。友人と共に訪れた東出ことはさん(拓勇小2年)は「友達と競争したりして楽しかった」と笑顔を見せた。
「パークゴルフ場に子どもたちの遊ぶ光景が広がるのはとても新鮮。新型コロナの不安がまだある中、屋外で思い切り楽しんでもらえて良かった」と白岩オーナーは喜ぶ。小堀指導責任者は「大変な世の中だからこそ、安心して運動ができる形をこれからも模索していきたい」と話した。
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アブロス日新温水プールでは、施設利用料を無料にしたほか、プールの中で行う水中バレー大会を開催した。昼と夜の2部行われ、小学生から70代まで約60人が参加した。
25メートルプールにバレーコートに見立てたゾーンをつくり、チーム分けされた参加者が7、8人ずつ対抗で大型の軟らかいボールを使って試合をした。
20点マッチで次々とゲームが行われ、参加者は水しぶきを上げてアタックやレシーブを繰り返し、笑い声も絶えなかった。
市内錦西町の会社員、神山実桜さん(21)は「水の中は動きにくかったけれど、それが面白かった。また機会があればやってみたい」と話していた。