大豊寿司45年の歴史に幕 鵡川高野球部員が「蛍の光」 多くの常連客ら閉店惜しむ むかわ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2024年11月18日
高校生が歌う「蛍の光」に耳を傾ける鈴木さん(左から2人目)と銭超さん

 シシャモずしの元祖として知られるむかわ町文京の大豊寿司が17日、閉店し、45年の歴史に幕を閉じた。同日は多くの常連客が訪れ、2代目店主の鈴木佑介さん(38)が握るすしや一品料理を堪能した。団体客が「蛍の光」を歌うサプライズもあり、涙を流して閉店を惜しむ姿も見られた。

 午後6時すぎ、店内はカウンターと小上がり、個室に続々と客が訪れ、すしや天ぷらなどを注文した。シシャモずしはすでに品切れとなっていたが、鈴木さんは来店客と言葉を交わしながら腕を振るい、妻の銭超さん(38)ら従業員が各席に料理を届けた。客が帰る際は2人が外に出て見送りを行った。同7時からは、鵡川高校野球部3年生13人が常連客に連れられ来店し、慰労会を開始。ソフトドリンクで乾杯後、思い出話に花を咲かせた。

 町福住の無職、石丸忍さん(79)は「刺し身がおいしい店で49年通った。仕事が終わった後、多い時で週4~5回は来た」と語る。「先代の前川豊さんの頃からお世話になった。閉店は残念の一言」と地域に愛された名店の最後を惜しんだ。

 町汐見のサービス業、吉村魁斗さん(21)は、高校生の頃、同店でアルバイトをしており、当時のバイト仲間1人と来店した。「シシャモずしの季節になると、ものすごい人が来た。仕事は大変だったけど、鈴木さんは優しかった」と懐かしんだ。

 同店は1979年8月に開店。毎年10月になると、道内外からシシャモずしを求めて大勢の客が足を運んだ。しかし、町で2023年と24年にシシャモ漁が休漁したことや、コロナ禍で宴会需要が縮小するなど売り上げの減少が続き、閉店が決まった。

 同8時45分ごろ、食事を終えた同校の生徒がスマートフォンの音楽に合わせて蛍の光を歌い、鈴木さん夫妻の労苦をねぎらった。閉店時間の同9時を過ぎてもとどまる客もおり、最後まで地域に根差した店として親しまれた。

 鈴木さんは「多くの方に応援していただき、感無量の気持ち。皆さんのおかげでここまでやってくることができた」と感謝した。

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