高校ソフトテニス団体戦の室蘭支部研修大会最終日は19日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で男女の決勝トーナメントを行い、苫小牧東がそれぞれで優勝した。3年生が出場する最後の大会となり、高校集大成の成果をぶつけた。
大会は新型コロナウイルスの影響で中止となった北海道高校選手権大会室蘭支部予選の代替大会として開催され、チーム対抗の団体戦で競った。同支部の男子20、女子11各チームが出場した。
12日に開幕し、男子が予選トーナメント、女子が予選リーグを行った。19日は男女の決勝トーナメントをそれぞれ展開した。
試合形式はダブルス3試合の対抗戦。男子決勝は苫小牧東Aが苫小牧工業Aに2―0のストレート勝ち。女子は苫小牧東Aが室蘭清水丘に2―1で勝利した。
準決勝以上の結果は次の通り。
【男子】
▽準決勝 苫小牧東A2―0室蘭清水丘B、苫小牧工業A2―1登別明日
▽決勝 苫小牧東A2―0苫小牧工業A
【女子】
▽準決勝 苫小牧東A2―0登別明日A、室蘭清水丘A2―1室蘭東翔
▽決勝 苫小牧東A2―1室蘭清水丘A
思い込めた全力プレー 苫東-男子は3年の意地 女子は2年以下発奮
男女で優勝を達成した苫小牧東高。男子は3年生が意地を見せた。女子は3年生がすでに引退し、世代交代を印象づけた。顧問の渋谷典之教諭は「3年にとっては有終の美を飾る舞台、1、2年にとっては次への弾みになった大会だった」と部員たちの奮闘をたたえた。
男子は加藤優弥主将ら3年生が戦力の軸になり、「特に気持ちが入ったプレーが目立った」(渋谷教諭)。思いの強さを伴ったまとまりがプレーに再三表れた。
準々決勝では、同じく3年生中心の構成だった伊達緑丘に1試合目を落とす展開となったが、そこから巻き返し、準決勝、決勝もストレート勝ちで制した。加藤は「3年間の練習の成果をすべて出すことができた。仲間の声援も後押しになった」と振り返る。
女子は決勝で昨年の全道新人戦支部予選1回戦で苦杯を喫した室蘭清水丘に2―1で勝利。今回は2年生以下の選手で臨んだ。試合を応援していた荒木まや(3年)は「心残りもあったけれど、後輩が勝ってくれてよかった。今後も結果にこだわって練習を頑張ってほしい」と願いを託す。
研修大会を機に、部活動から男子3年生が引退。男子は青柳友翔と女子は平詩音が新たな主将に抜てきされた。青柳は「今回の大会で3年生の素晴らしい試合を見ることができた。自分たちの代でも強いチームをつくっていきたい」。平は「不安はあるが、先輩が残してくれた伝統を引き継ぐ気持ちで練習に打ち込みたい」と抱負を述べた。