第2回千歳市議会臨時会は20日開会し、新型コロナウイルス感染拡大防止対策など11億4191万円を追加する2020年度千歳市一般会計補正予算を含む議案2件を原案通り可決、同日閉会した。
追加補正により一般会計の総額は652億9443万円となった。
市は国の新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を、市内の事業者への緊急給付や新生児子育て支援臨時特別給付金支給、ちとせスーパープレミアム付き商品券販売、小中学校のICT(情報通信技術)機器等整備に充てる。
市独自の新型コロナ感染防止対策では、二次交通の安心利用促進のため、市内のバス7社・タクシー18社に抗ウイルス・抗菌加工対応と仕切りの設置・更新にバス1台につき10万円、タクシー1台につき1万円を上限にそれぞれ補助。事業費は1000万円。
「ちとせスーパープレミアム付き商品券」事業は、市民9万8300人を対象に1冊額面6000円の商品券を4000円で販売(プレミアム率50%)。事業費は4億6721万円で、11億7960万円の経済効果を見込む。対象店舗のうち中小店舗で2000円以上の購入者から抽選で、中小店舗限定の商品券が当たる「アフタープレミアム事業」を実施。900万円を計上した。
臨時会の冒頭、山口幸太郎市長は、8日に人口が9万8000人に到達したことを報告。新型コロナ感染症拡大対策では2日のPCR検査センター開設にも触れ、「引き続き緊張感をもって感染防止に取り組みたい」と語った。