天皇賜杯第75回全日本軟式野球南北海道大会苫小牧支部予選は最終日の18日、安平町ときわ球場で決勝を行い、苫小牧市消防署が3―2でトヨタ自動車北海道を下し、4年ぶり5度目の優勝を飾った。
11日に開幕した支部予選には、東胆振の職域・クラブ11チームが出場し、トーナメント戦を展開した。準決勝はトヨタ自動車北海道が苫小牧市役所に1―0、苫小牧市消防署が安平町役場に2ー0でそれぞれ勝利した。
決勝で苫小牧市消防署はタイブレーク十三回の大接戦をサヨナラ勝ち。トヨタ自動車北海道の連覇を阻んだ。
優勝した苫小牧市消防署は、9月5日に小樽市などで開幕する南北海道大会の出場権を獲得した。
結果は次の通り。
▽決勝
トヨタ自動車北海道
110000000 0000 =2
000000101 0001x=3
苫小牧市消防署
(タイブレーク十三回)
(ト)田代、須藤―古一
(苫)金谷、寒河江―信本
(二)石井(ト)
▽準決勝
トヨタ自動車北海道
000000000 1=1
000000000 0=0
苫小牧市役所
(延長十回)
(ト)須藤、田代―古一
(苫)佐藤、及川―中村
(本)坂下(ト)
安平町役場
000000000=0
01000100X=2
苫小牧市消防署
(安)國分、木下―鳥越
(苫)山田―信本
タイブレーク13回激闘制す 苫消防4年ぶり栄冠奪取
4年ぶりに栄冠奪還を果たした。十三回に及ぶ激闘を制した。2番の中堅手、中村主将は「投手陣の踏ん張りに応えられてよかった」とすがすがしい表情で話した。
消防署の打線は中盤までトヨタ自動車北海道の先発投手・田代に苦しめられた。齋藤監督は「制球がいいピッチャーで得点の糸口をつかめなかった」と話す。
2点を追った四回から継投した寒河江が奮闘。十三回まで無失点に抑え、打線の反撃を待った。寒河江は「とにかくコントロールを意識した。低めに集めて、外と内角を投げ分けた」と振り返った。
試合は延長に入っても決着が付かず、十三回からタイブレークにもつれた。1死満塁でエンドランを仕掛け、途中出場の古俣の一塁ゴロでサヨナラ勝ち。古俣は「三走がいいスタートを切ってくれた。勝てて本当によかった」と話した。
南北海道大会出場権を手にした。決勝で力投した寒河江は「代表チームとして一つでも勝利を挙げることができるように準備していく。優勝を狙いたい」と話した。