苫東高に空手道同好会発足 結成へ2年越し熱意実る

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  • 2020年7月17日
正式発足した空手道同好会のメンバー

 苫小牧東高校に今月、空手道同好会が発足した。メンバー8人は当面、将来的な部への昇格や全国高校体育大会(インターハイ)出場を目指して稽古を重ねて、実績を積み上げたい考え。主将となった廻惟晴(まわり・いっせい)(2年)は「全国大会で優勝する意気込みで練習に励みたい」と抱負を語った。

 同好会には3年生3人、2年生2人、1年生3人の計8人が所属している。発足は1日付。同高武道場を練習場所に週5日、勢力的に活動中だ。

 2年越しの悲願がかなった同好会結成だった。入学以前から、苫小牧の空手道場、志濤館で稽古をしてきた3年生の小向雅翔(こむかい・みやと)、竹内楓人(たけうち・ふうと)、中館聖那(なかだて・せいな)は進学時の2018年から部を結成しようと、校内でアピールしてきた。

 小向は「高校で空手部を設立することを目標に入学した。3年になって半分諦めかけていたので本当にうれしい」と喜びを語った。竹内も「親や通っている道場の先生の協力もあって、ここまでこられたので感謝したい」と話した。

 当初は指導教員がいなかったことなどから、結成は難航したが、昨年4月には空手歴30年以上の佐藤一正教諭が札幌北高から同高に赴任したことも転機となった。当時の2年生3人組と入学したばかりの廻が校内武道場を間借りして稽古を開始。特別許可を得て出場した5月の北海道高校空手道選手権大会室蘭支部大会(室蘭市)では、竹内が個人形で、廻が個人組手でそれぞれ優勝した。

 さらに、新型コロナウイルス流行が叫ばれる前の今年1月には第37回北海道高校空手道選抜大会(小樽市)で団体形4位に入賞した。3位までに付与される全国大会出場枠にはあと一歩届かなかったものの、確かな手応えをつかんだ。

 今年度前半は世界的なウイルス禍で高体連の大会が軒並み中止となるまさかの展開となったが、休校措置も経て学校が再開し、佐藤教諭が正式に顧問に就任。所属生徒の大会出場意欲の高さが学校と生徒会に認められた。今月からは晴れて同好会として仲間同士で鍛えることができるようになった。

 佐藤教諭は「やる気と才能がある生徒の熱意が伝わってよかった。高みを目指して練習に打ち込んでほしい」と顔触れに期待する。松涛館流を習得中の生徒が同好会の中心となるが、「他流派だったり、高校で空手をやりたいと志したりする生徒の入会は歓迎したい」と言う。志濤館門下の東高生を指導してきた金澤薫館長も「空手をやりたい高校生の受け皿が新しくできたことは意義深いこと」とたたえる。

 これから開かれる大会で好成績を挙げて部昇格に弾みをつけようと意気込む一同。同好会の創立メンバーとなった中館は来年で卒業を迎えるが、「僕らの代で手が届かなかった全国大会出場を後輩に達成してもらいたい」と期待している。

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