ウポポイでオープン前日の11日、博物館前広場で政府主催の開業記念式典が開かれた。菅義偉官房長官ら関係閣僚や各地のアイヌ協会、地元自治体関係者ら165人が出席し、アイヌ文化の復興と発信の拠点となるウポポイの誕生を祝った。
主催者代表であいさつした菅官房長官は「ウポポイは多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴。アイヌ文化の素晴らしい体験をしてもらい、政府としても魅力向上に取り組みたい」と強調。萩生田光一文部科学相は「海外でも近年アイヌ文化への関心が高まっており、アイヌ民族を主題とした博物館は訪日外国人観光客の誘客にもつながると期待している」と述べた。
続いて青木一彦国土交通副大臣や加藤忠北海道アイヌ協会常務理事らがあいさつした後、アイヌ民族文化財団の職員が古式舞踊イヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)を披露した。