白老町と道は、ウポポイ開業の12日、駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)でロングランイベントを始めた。アイヌ民族の伝統料理チェプオハウ(サケの汁物)が無料で振る舞われ、コーナーに来場者の長い列ができた。
「しらおいポロトミンタラ・フェスティバル」と銘打った町のイベントは10月上旬にかけて毎週土・日曜日と祝日に開催。初日の12日は、町内で生産された野菜や花苗、地元銘菓として知られる若草本舗の団子などが販売され、人気を呼んだ。初日の特別イベントとして白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は限定200食でオハウを無料提供。ウポポイ見学後、会場に立ち寄った帯広市の上田茂輝さん(58)はオハウを味わいながら「アイヌの食文化を体験でき、いい思い出になった」と話した。
道は会場に大型テントを設置し、8月下旬にかけて常設的に木彫り熊などの工芸品、プリンやソフトクリームを販売。初日は地元アイヌ文様刺しゅうサークルが作った布のコースターなどを販売し、来場者の関心を引いた。
また、町はウポポイ開業に合わせて同日、観光客の交通利便性を高める「交流促進バス」の運行も始めた。