70年前

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年7月11日

 線状降水帯という魔物が、九州の南部や北部、本州の各地を襲い続け1週間がたった。天気予報では週が明けてもまだ、激しい雨が続きそうだという。

 個人の記憶だけでなく、記録を何度でも読み、伝えなければ災害の備えにはならない。苫小牧市が1998年に発行した「市制五〇周年記念苫小牧のあゆみ」でこの町の水害の歴史を振り返った。

 「―あゆみ」は1950年の水害を詳しく伝える。雨は70年前の7月31日に降り始め8月1日午後10時40分までの総雨量は475・8ミリに達した。死者1人、負傷5人。家屋流失15戸、床上浸水1530戸、床下浸水4075戸など全世帯の70%が被害を受けた。市街地を横断して延びる線路が堤となって北側の緑町や山手町地区は水深が90センチにも達した。平たんな火山灰地は洪水には弱かった。

 この大雨は、別の大惨事も引き起こした。8月1日午後9時25分に錦岡駅を出発した室蘭行きの列車が覚生川鉄橋に差し掛かった際に橋脚が倒壊し1、2両目が濁流にのまれた。死者は17人、行方不明が12人、重軽傷57人。70年前の夏の苫小牧を襲った大洪水。市史などの数枚の写真でしか知らないそのすさまじさに驚かされる。

 市の「暮らしのガイド」2020年版を見ると、自宅周辺に水害の危険表示はなく少し安心。ただし樽前山の大噴火では「危険度重大」。海が近く津波の危険も大きい。災害は人ごとではない。(水)

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