12日に開業する白老町のアイヌ文化発信拠点、民族共生象徴空間(ウポポイ)で9日、報道向けの内覧会が開かれた。夜間プログラムの屋外プロジェクションが初公開され、光輝く映像や音で迫力あるマッピングショーを繰り広げた。
屋外プロジェクションは、アイヌ民族に伝わる創世神話をテーマにした「カムイシンフォニア」で15分間。アイヌ民族が輪踊りをしたり、フクロウが羽ばたいたりする映像を高さ約10メートル、幅約50メートルの体験交流ホールの壁面に投影した。
周りの樹木や橋などに設けたオブジェとも連動し、辺り一面にまばゆい光を放ちながら、次々と映像が切り替わる幻想的な趣向。神に祈りをささげるアイヌ民族の歌で締めくくった。
同ショーは、午後7時半に開始。19日までは日没が遅いため実施せず、21日から午後8時まで開園している日(8月末までは全日、9、10月は土・日曜、祝日のみ)に上映する。